はじめに 記事をお届けするに当たり、先の北海道における地震災害、関西地方ならびに中国四国・九州地方における大雨・地震災害で未だ行方不明、並びに亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。
二見からはじまる昔ながらの伊勢参り
古くから伊勢神宮に参拝する人は二見浦で禊(みそぎ)をし、その後、外宮、内宮の順番に参拝していたと言われていました。また、伊勢音頭の一節に「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と唄われたとも言われているように、朝熊岳(あさまだけ)の金剛證寺(こんごうしょうじ)にも参詣するのが習わしでした。
二見興玉神社(夫婦岩)→ 豊受大神宮 外宮(伊勢神宮 )→ 皇大神宮 内宮(伊勢神宮)
→ おはらい町 → おかげ横丁 → 朝熊岳金剛證寺→ 朝熊山頂展望足湯
→ 斎王の斎宮(明和町)
おすすめ 江戸の情緒を味わいたい方のための宿!
江戸の面影が残る老舗旅館
麻吉旅館 (あさきちりょかん)
創業200年の老舗旅館「麻吉」。歴史のある日本の木造の宿に泊まれます。伊勢神宮外宮と内宮の間にあるので、徒歩でのんびりゆったり参拝や観光するのにおすすめです。隣接の麻吉歴史館(古市街道資料館)には当時の資料や調度品が展示してあり、ご覧いただくことができます。
住所 〒516-0034 三重県伊勢市中之町109 電話番号 0596-22-4101
公共交通機関でのアクセス
近鉄「宇治山田駅」下車し、三交バス「中之町」からすぐ
車でのアクセス
伊勢自動車道伊勢西ICより約2分
[4]おはらい町
江戸時代のまちなみを再現!
伊勢神宮・内宮の鳥居前町として栄えたおはらい町。
五十鈴川に沿って約800m続く石畳の通りには、歴史的建造物もありお伊勢さんらしいレトロな雰囲気がたっぷり詰まっています。
住所 三重県伊勢市宇治舘町
公共交通機関でのアクセス
JR・近鉄「伊勢市駅」より外宮内宮循環バスに乗り「神宮会館前」から。
車でのアクセス 伊勢西ICより車で7分
[5]おかげ横丁
伊勢神宮と切っては切れない名スポット
おかげ横丁
伊勢神宮内宮門前町の真ん中にあり江戸から明治期にかけての伊勢路の代表的な建築物が移築・再現されたおかげ横丁。
たくさんのお土産屋さんや料理店が立ち並んでいます。
また、神恩太鼓の演奏や紙芝居の口演等もあり、毎日が観光客で賑わいます。
住所 〒516-8558 三重県伊勢市宇治中之切町52
電話番号 0596-23-8838
公共交通機関でのアクセス
JR・近鉄「伊勢市駅」外宮内宮循環バスに乗り「神宮会館前」からすぐ
車でのアクセス
伊勢自動車道「伊勢IC」から車で約5分
[6]朝熊岳金剛證寺
(あさまだけこんごうしょうじ)
伊勢神宮の鬼門を守る名刹
「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と伊勢音頭の一節にも唄われたように、伊勢神宮へお参りする人々はこのお寺にも参詣するのが習わしでした。 御本尊の「福威智満虚空蔵大菩薩(ふくいちまんこくうぞうだいぼさつ)」は、日本三大虚空蔵菩薩の第一位として広大無辺な福徳・威徳・智徳の三徳を有する仏様であります。
また、ご朱印もいただくことができます。(有料)
住所 〒516-0021 三重県伊勢市朝熊町548 電話番号 0596-22-1710
仁王門につづく石段
伊勢神宮の鬼門を守る寺『朝熊岳金剛證寺』
昔より伊勢神宮の鬼門を守る寺として、神宮の奥之院ともいわれ「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と伊勢音頭の俗謡にも唄われ、参宮する人々は当寺に参詣するのが常でありました。
当山の草創は古く欽明天皇の頃、暁台上人によって開かれ、平安時代には弘法大師(空海)によって堂宇が建立され、密教修業の一大道場として隆盛を極めました。その後応永年間(1394~1427)に鎌倉建長寺開山大覚禅師の法孫である仏地禅師(東岳文昱)が法燈の衰微を嘆き再興して以来、禅寺に改められ、現在は臨済宗南禅寺派の特例地で、御本尊の福威智満虚空蔵大菩薩は、日本三大虚空蔵菩薩の第一位として広大無辺な福徳・威徳・智徳の三徳を有する仏様であります。御本尊は秘仏で、伊勢神宮のご遷宮の翌年に、二十年に一度のご開帳を厳修いたします。
蓮間の池
本堂のご案内
慶長14年(1609年)姫路の城主池田輝政公の寄進により再建されたもので七間六間、一重寄棟造り、向拝三間、檜皮葺の堂々たる巨宇で桃山時代の精華をつくした建物です。外部は朱漆、内部は金箔押です。伊勢神宮の奥の院ともいわれる如く、御本尊の福威智満虚空蔵菩薩とともに、天照大神をお祀りし神仏習合の思想を表しています。
本堂
金剛證寺 開山忌
朝熊岳 金剛證寺の中興開山の祖・仏地禅師の命日(6月29日)に師を偲ぶとともに、新亡(この1年に亡くなった親族)や先祖の塔婆供養と野上がり神事および五穀豊穣を願う行事が開山忌です。
毎年6月27日から29日の3日間、本堂で大般若のお札を頂き、開山堂においては、仏地禅師のお参りと山門施餓鬼(28日)、新亡の施餓鬼(27日、28日)が行われます。
また奥の院においては、先祖供養が行われます。
卒塔婆
アクセス
〒516-0021
三重県伊勢市朝熊町548電話: 0596-22-1710
朝熊岳金剛證寺は伊勢志摩スカイライン(有料道路)の山頂付近にあります。
お車でお越しが便利です。(タクシー、土日祝バスのご利用も可)
[7]朝熊山頂展望足湯
朝熊岳頂上から足湯につかり絶景を望む
標高500mにある展望足湯に浸りながら、鳥羽市街はもちろん、雄大な伊勢湾に浮かぶ島々や対岸の渥美半島まで、ゆったりした気分で眺望が楽しめます。効能は「心のやすらぎ」です。
住所 〒516-0021 三重県伊勢市朝熊町字名古185-3 電話番号 0596-22-1248
[8]斎王の斎宮(明和町)
日本遺産認定「祈る皇女斎王のみやこ 斎宮」
斎王まつりの様子(斎宮にて)
日本遺産とは、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを認定するとともに、ストーリーを語る上で不可欠な魅力ある有形・無形の文化財群を地域が主体となって総合的に整備・活用し、国内外に発信することにより、地域の活性化を図る制度です。
明和町の「祈る皇女斎王のみやこ 斎宮」が平成27年4月24日に認定されました。
斎王―それは、およそ660年という長きに亘り、国の平安と繁栄のため、都を離れ、伊勢神宮の天照大神に仕えた特別な皇族女性のこと。そんな斎王が暮らした地、斎宮。伊勢神宮でもなく都でもない。慎ましやかであり雅やか。 斎宮という独特で特別な世界は日本で唯一ココだけです。
此処は三重県多気郡明和町。
斎王まつり
明和町の花・ノハナショウブ(どんど花)が花咲く6月上旬に開催される大イベント。
斎宮歴史博物館ふるさと芝生広場をメイン会場として、平安時代の王朝絵巻が繰り広げられます。
イベント2日目の当日に行われる、斎王群行の再現はまさに圧巻の一言!
お問い合わせ
明和町 斎宮跡・文化観光課〒515-0332 明和町大字馬之上945番地 電話:0596-52-7126
斎王の始まり
斎王の歴史は日本神話の時代まで遡ります。語り継がれる伝説の初代斎王は、天照大神の御杖代であった豊鍬入姫命。そのあとを継ぎ、天照大神の鎮座される場所を探し諸国を旅し、伊勢の地にたどり着いた倭姫命。倭姫命は、伊勢の地(現在の明和町大淀)に入り、佐々夫江行宮を造り、カケチカラ行事の発祥となる伝説をつくりました。これが斎王と明和町との縁となったのか、斎王制度が確立し、斎王が天照大神に仕えた場所・斎宮は、伊勢神宮からおよそ15キロメートル離れた伊勢神宮領の入口につくられました。
斎王の群行路(平安時代)
都から斎宮へ
斎王は飛鳥時代に制度が確立して以降、天皇の即位に伴って、未婚の内親王または女王から占いにより選ばれたのです。選ばれた斎王は、家族と離れ、慣れ親しんだ都での生活とも別れを告げ、200人余りともいわれる従者に伴われて、斎王群行と呼ばれる5泊6日の旅により、斎宮へ向かいます。この旅は斎王にとって神に近づく禊祓の旅でした。聖なる神領の入り口に流れる川、祓川で斎王は最後の禊を行い、斎宮に入ります。
祈る斎王
斎宮に住まいを移した斎王が伊勢神宮に赴くのは、9月の神嘗祭、6月、12月の月次祭の年3回のみ。9月の神嘗祭に奉仕するため、8月に身を清めたと言われている尾野湊御禊場跡が大淀の海岸に残っています。それ以外の日々は斎宮で厳重な慎みを保ち、祈りの日々を過ごしながら、神と人との架け橋となっていました。
斎王の都「斎宮」の模型
蘇る斎宮
そんな幻の宮・斎宮が蘇ったのは昭和の時代に入ってからです。発掘調査により、斎宮の存在が確認され、昭和54年に国の史跡「斎宮跡」として指定されました。発掘調査によって都のような「方格地割」という碁盤の目状の区画道路を備え、伊勢神宮の社殿にも類する100棟もの建物が整然と並んでいたことが明らかになったのです。他にも緑釉陶器や蹄脚硯、墨書土器、祭祀用具の出土により、斎宮では都のような雅やかな生活が営まれていたことや、常に清浄を求め、禊を行っていたことが裏付けられました。今も続く、斎宮究明の発掘調査。すべて調査し終えるまであと200年以上かかるとされています。斎宮―そこには、古から現在までたくさんの人々のたくさんの祈りが込められているのです。ココ「斎宮」は、未来に続く人々の想いが溢れています。
参考
志摩市の見どころご紹介 リンク先をご覧いただけます。
ZIPANG-2 TOKIO 2020「天照大神の隠れ家伝説 天の岩戸 恵利原の水穴(志摩市)」
ご注目‼️
皇位継承に伴う新たな元号について、政府は4月1日に閣議決定し公表する方針。 新元号は、2019年5月1日午前0時をもって施行される予定です。 その間に伊勢神宮への天皇陛下御行幸が予定されています。 是非、皆様も平成最後のお伊勢参りを~古式豊かにご挑戦を・・・
もしかするとあなたにとって一生に一度の貴重な機会になるかも知れません。
当に「モノ・コト・トキ」への価値を今一度、深く考える絶好のトキかも知れませんね?
6月1日・2日は「斎王の斎宮」のある明和町において斎王まつりが開催されます。
お伊勢参りの折に是非、美しき古き日本の雅びの王朝絵巻を体感して頂きたくお薦めします。
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使
協力(順不同・敬称略)
公益社団法人伊勢志摩観光コンベンション機構 〒519-0609 三重県伊勢市二見町茶屋111-1
伊勢市二見生涯学習センター1F 電話番号 0596-44-0800
明和町 斎宮跡・文化観光課〒515-0332 明和町大字馬之上945番地 電話:0596-52-7126
朝熊岳金剛證寺(あさまだけこんごうしょうじ)
〒516-0021三重県伊勢市朝熊町548電話: 0596-22-1710
三重県観光開発株式会社 〒514-0042 三重県津市新町1丁目5番35号津新町近鉄ビル2F
電話番号059-226-6752
神宮司庁 〒516-0023 三重県伊勢市宇治館町1電話: 0596-24-1111
三重県庁 〒514-8570 三重県津市広明町13番地 電話番号:059-224-3070
文化庁 〒100-8959 東京都千代田区霞が関3丁目2番2号電話番号(代表)03(5253)4111
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