ZIPANG-3 TOKIO 2020「多賀大社には『天照大神』の 親神様が祀られています。~近江~」

はじめに 記事をお届けするに当たり、先の北海道における地震災害、関西地方ならびに中国四国・九州地方における大雨・地震災害で未だ行方不明、並びに亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。




多賀大社とは


ご祭神

伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)

伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)


由緒

古くから「お多賀さん」の名で親しまれる滋賀県第一の大社です。
日本最古の書物「古事記」によると、この二柱の大神は神代の昔に、初めて夫婦の道を始められ、日本の国土、続いて天照大神をはじめとする八百万(やおよろず)の神々をお産みになられました。 生命(いのち)の親神様であることから、古く「延命長寿・縁結び・厄除け」の神様として信仰を集め、鎌倉時代から江戸時代にかけては、武家や民衆にも信仰が広まり、多賀大社の分祀社は全国239社を数えます。 


春のしだれ桜、秋の奥書院の紅葉なども見事で、近辺には彦根城や湖東三山、琵琶湖などの名所にも恵まれ、年間約170万人の参拝者を迎えています。


三本杉

多賀大社の東、約6キロの地に杉坂峠の三本杉がある。
この三本杉は多賀大社のご神木です。
神代の昔、国生みの大業を終えられた伊邪那岐大神は高天の原からこの峠に天降られ、休息をなさった時に、土地の老人が粟の飯を献上した。大神はご機嫌麗しくお召し上がりになり、食後その杉箸を地面に刺したところ、その杉箸が根付き今見るような大木になったといわれています。


お多賀杓子

元正天皇(げんしょうてんのう)

元正天皇の病気に際し、当社の神主が強飯を炊き、しでの木で作った杓子を献上、天皇はたちまち治癒されたと伝え、そのしでの木が現存する飯盛木で、杓子は「お多賀杓子」として有名です。


寿命石

俊乗坊重源(しゅんじょうぼうちょうげん)

平安の昔、東大寺の再建を命ぜられた俊乗坊重源は当社に参詣、二十年の寿命を授かりました。寿命石はその由緒を伝える石として延命を祈る人が耐えません。


太閤秀吉の信仰

奥書院庭園

天正十六年、太閤秀吉は米一万石を事納し、母大政所の病気平癒を祈りました。太閤橋や奥書院庭園は、その奉納によって築造されたと伝えています。


古例大祭

(多賀まつり)4月22日



「古例大祭」は、鎌倉時代の古記録にも現れる多賀大社年間の最重儀。「多賀まつり」あるいは騎馬多数の供奉が行われることから「馬まつり」とも呼ばれています。


前儀は早く一月三日から始まり、この日、祭の主役である馬頭人(ばとうにん)、御使殿(おつかいでん)の差定式が行われます。


四月に入ると、馬頭人、御使殿共に、神様を迎え入れる御神入式、神様に自ら御供物を献じる大御供式(おおみごくしき)、宵宮祭などを行い、当日を迎える。


当日は、午前八時半から大祭を斎行、午前十時には列次を整えてお渡りが出発する。その列次は、馬頭人、御使殿を中心に、氏子や崇敬者の騎馬供奉四十数頭、御神輿や御鳳輦の供奉者など実に五百名におよぶ行列となります。


行列は始め、栗栖(くるす)の「調宮(ととのみや)」に向かうが、馬頭人と御使殿は別途、犬上川の下流に向かい、賓台(ひんだい)と呼ばれる河原において御弊合わせの儀式を行った後、午後二時頃、本社前にて行列に合流し、尼子の打籠馬場において、ここで「富ノ木渡し式」という儀式を行った後、午後三時半に、揃って本社に出発する。これがいわゆる「本渡り」と呼ばれるもので、祭の最大の見どころです。


午後五時には、宮司以下神職、祭の全関係者が本殿を三周する「夕日の神事」が行われ、一日をついやした大祭は終了します。 翌日は後宴祭で大祭が無事終了したことを神様に奉告します。


一連の祭儀は御神上式で、馬頭人、御使殿がそれぞれ神様をお送りして一切の祭儀は終了します。   


祭典・行事



九月古例祭 9月9日

重陽の節句に斎行される九月古例祭。
四月の古例大祭に次ぐお祭りで、式中、町内の青年二人による豊凶を占う「古知古知(こちこち)相撲」が執り行われます。


多賀大社について、更に詳しくは下記のリンク先にてご覧いただけます。


ZIPANG TOKIO 2020
「お伊勢参らば お多賀へまいれ お伊勢お多賀の 子でござる 多賀大社」



協力(敬称略)

神仏霊場近江國一番
多賀大社
〒522-0341 滋賀県犬上郡多賀町多賀604番地 TEL 0749-48-1101



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使



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ZIPANG-3 TOKIO 2020

2020年東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、神社仏閣、祭礼、伝統芸能、風習、匠の技の美、世界遺産、日本遺産、国宝等サイトを通じて平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです。

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