ZIPANG-3 TOKIO 2020 まゆはきを悌にしてべにのはな ~芭蕉~紅花の本場、谷地の「べに花まつりは、浴衣美人が映える半夏生の頃・・・(第三話)」

はじめに 記事をお届けするに当たり、先の北海道における地震災害、関西地方ならびに中国四国・九州地方における大雨・地震災害で未だ行方不明、並びに亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。


河北町・谷地は「紅花」と「雛」と「舞楽」の里

べに花まつりには、浴衣の君に紅花のかんざしを・・・

紅花資料館「享保雛」

谷地八幡宮林家舞楽「陵王」。紅花染の衣装です。
谷地八幡宮神職の林家が、一子相伝にて奏する舞楽で、天王寺系と云われております。 貞観二年、僧円仁(慈覚大師)に追従し羽州山寺にて舞楽奉納。爾来、当地に残り今日までその伝統が受け継がれてきました。

※慈覚大師 円仁(794年~864年)は
下野国の壬生に生まれ、日本仏教の礎を築いた最澄の一番弟子で、最後の遣唐使。長い天台宗の歴史、ひいては日本仏教の歴史に、大きな足跡を残す。  


べに花まつり

春まだ寒い4月中ころに種が蒔かれる紅花は、寒暖の差が激しいここ村山盆地で育ちます。
そして半夏生(7月2日)※のころ、他の花に先がけて一輪だけが花をつけ、やがて、すべての花が黄色に色づきます。目の覚めるような黄色い花が日を追って花弁の根元に赤い色素が登り初める頃、花摘みが行われ、紅餅が作られます。この紅餅から染料や口紅などが作られます。

7月初めからのべに花まつりでは、紅染衣装の展示(紅花資料館)、紅花路を駆け抜けるマラソン大会、切り花などのプレゼント(山形空港とさくらんぼ東根駅)、各家庭で育てた紅花の出来栄えを競い合う切り花展、俳人芭蕉になりきっての俳句大会などが行われます。
”まゆはきを悌にしてべにのはな”あなたも俳人芭蕉になったつもりで一句どうぞ…


※半夏生とは、夏至から数えて11日目の7月1日頃から七夕頃までの5日間が半夏生。太陽暦では7月2日頃。その頃に花を咲かせることに由来する説や、 葉の半分を残して白く変化する様子から「半化粧」とする説があります。


紅花の原産

今ではハナといえばさくらのことですが、昔は紅花のことでした。(へ ェ~、それは初耳ですナ〜) 
ハナ畑・ハナ摘み・生バナ・ハナ寝せ・干バナ・水バナ・ハナ染など、いずれも紅花にかかわることばです。(なるほど一つ賢くなりました!しかし、水バナって花粉症の私のことですかね〜?とんだご無礼を…)

そういえば、昔々高校体育祭、学年対抗の出し物で踊った花笠音頭にも・・・


目出度目出度の

若松様よ

枝も (チョイチョイ)

栄えて葉も茂る

(ハ ヤッショ マカショ シャンシャンシャン) 

わしがお国で

自慢なものは

茄子と (チョイチョイ)

胡瓜と笠踊

 (ハ ヤッショ マカショ シャンシャンシャン) 

裏の石橋坂

ならよかろう

とんと (チョイチョイ)

踏んだら悟るよに 

(ハ ヤッショ マカショ シャンシャンシャン)

米のなる木で

作りし草鞋

踏めば (チョイチョイ)

小判の跡がつく

(ハ ヤッショ マカショ シャンシャンシャン)

俺が在所に来て

見やしゃんせ

米の (チョイチョイ)

なる木が

お辞儀する

(ハ ヤッショ マカショ シャンシャンシャン)


花の山形紅葉の天童

雪を

(チョイチョイ)

眺むる尾花沢

(ハ ヤッショ マカショ シャンシャンシャン) 


そういえば、全員たすき掛けで花笠をイガグリ頭の上で クルクルと廻した記憶が蘇ってきました…

「花の山形」の花とは紅花のことだったんですね~当時は、てっきり山形は色々な花の咲き乱れている地であり「花笠音頭」が誕生したのだと誤解をしていました・・・(苦笑)

言い訳になりますが(男が言い訳するな~!)、父兄(母・姉妹)も合わせると5000人位の前で坊主頭の高校生の男どもが花笠をつけて踊る図を想像してみて下さい。恥ずかしくて恥ずかしくて花笠の花はどんな花かなんて考える余裕もなく、また周りの大人たちや特に見学の他校の女学生の笑い声が、こだまのようにより一層大きく聞こえて、とにかく早く花笠音頭が終わることだけを願っていたのです。

昨夜放送のNHK大河ドラマ「いだてん」四三がマラソンを完走できなかった時の気持ちがわかるような気がいたしました(何を言っとるんだね君は~オリンピックと一緒にするな~、加納治五郎先生に言われそうですね)・・・今からかれこれ55年以上前の花笠音頭のほろ苦い思い出でした。

花笠音頭の歌詞は、160種類以上あるそうですよ~

尾花沢花笠踊りです。アレ~、男の人たちもちらほらとおられるようですね…
尾花沢市は花笠踊りの発祥地です
大正8年灌漑用水の「徳良湖」を築堤の際唄われた歌が現在の「花笠音頭」の元歌となり,働いていた工夫がかぶっていたスゲ笠で振りを付けたのが花笠踊りの始まりと言われております。
現在は伝統5流派の踊りが伝承されています。

大きな笠がダイナミックに廻る笠回しは圧巻です。

おばなざわ花笠まつり 8月 27日・28日 2日間

(後日詳しくご案内いたします)


迷路に入ってしまったようなので元に戻ります…

紅花は地中海沿岸、またはエジプトが原産地といわれているキク科の植物です。耐寒性で、茎の高さが1メートル内外、7月上旬には茎頂にアザミに似た鮮黄色の可憐な花をつけます。


それでは、紅花は原産地のエジプトから、どういう道をたどって日本に来たのでしょうか。

中国の有名な『西域物語』という本には、「今から2200年程前に張騫(ちょうけん)という人が中央アジアに行った時紅花の種を持って来た」と書いてあります。漢の武帝の時代のことで、張騫は紀元前139年、武帝の使者として長安を出発しました。武帝は大月氏と結んで匈奴を攻めようという作戦でしたが、張騫は不運にも途中で匈奴に捕らえられ、何年もかけて自力で脱出しました。その後何とか大月氏国へ辿りついたものの、大月氏国は匈奴の守備範囲からは距離的にも被害から免れ、戦意は全く無かったのです。しかし、張騫一番の収穫は、彼によって初めて西域の国々、実態が明らかにされ、交易の道が開かれた事でした。とは言え、帰途もルートを変更したにもかかわらず再び、匈奴の拠点地で1年間、拘束されます。しかし、幸いなことに今度は匈奴間で内紛が起こり、その隙きをついて脱出に成功!そして、武帝から大祝福を受け、一挙に大きな地位を授かりました。


張騫が紅花を中国に持ってきたというのは、中国産の絹はヨーロッパ人から好まれ、シルクロード(絹の道)を通って西へ運ばれましたが、紅花は同じ道を西から東へ渡って、中国にきたことは確かです。 


文化の東漸にしたがって、中央アジアからインドなどに伝播した紅花は、推古天皇の時代(593~629)に中国との文化の交流によって、わが国にもたらされたと…謂れていたのはつい5~6年前までのこと。


その後、大発見のニュースが報じられました。その中味とは…纏向遺跡から大量の紅花染と思われる花粉の跡が出土したのです。(2007年10月3日3時16分 読売新聞 )これにより、その規模と時代性から見ても卑弥呼の邪馬台国が九州説からこの纏向遺跡こそ…と比定する新学説が飛び出すなど、論争で賑わい、紅花の渡来は一挙に3世紀も遡ることになったのです。  


紅花の植物誌

学名〈Carthamus Tinctorius L.〉1753年にリンネにより命名
(Carthamus=アラビア語の染める Tinctorius L.=ラテン語の染色用の)


【双子植物綱-合弁花亜綱-ききょう目-きく科-きく亜科-管状花族-あざみ類-やまくぼち亜類-ベニバナ属(20種)】


草たけ0.5~1.2m、葉は硬く、互生し、深緑色、広皮針形で先がとがり、ふちに鋭いとげ状のきょ歯があり、7月上旬アザミに似た鮮黄色の花をつけ、花弁はやがて赤色に変化します。花は茎頂につき、管状花で径2.5~4.0cm、長さ2.5cmくらいの頭花をつくり、最初に開花するのが主茎頂花で、ついで各節の第1次分枝頂花が開花、その後第2次分枝が開花します。


総苞は外側のものが大きく、葉状となり(包葉)、ふちにとげがあり、そう果(子実)は白色で、光沢があり、長さ6mm、冠毛は非常に短く、8月上旬に成熟期に達します。茎の太さは7~8mmで7~15本くらいの分枝が発生し、根は直根性の太い根が発達し、移植を嫌います。

染色資料、口紅などの化粧品として栽培されています。

谷地八幡宮 林宮司によると山形県内の置賜地方や村山地方などで主に栽培(中でも大江町産は良質)されていた青苧(あおそ)と紅の活用事例として、節目節目の人生儀礼に、晴れの日の色、魔除けの色としての紅で彩りを添えられるように工夫しているとのことです。


紅花の品種

現在、県内に栽培されている紅花は、ほとんどが出羽在来種の中生種の中から山形県立農業試験場で系統分離した「もがみべにばな」と呼ばれているものです。

また、在来種の中から系統選抜したものに「とげなしべにばな」があり、これは主に切り花用に用いられています。その他、紅色素を持たない「黄色種」や「白色種」などの変わった紅花もあり、さらに早生種、晩生種、アメリカ種、岡山種、中国種、カシュガル種、イスラエル種、ブラジル種等があります。


用途・効用

生花、ドライフラワー(観賞用) 干紅花(薬用、嗜好品、茶、酒) 紅色素(着色剤、化粧用、染用、薬用、美術用) 黄色素(着色剤、染用、美術用)

紅花油(食用、薬用、塗料、紅花墨) 絞り粕(肥料、飼料)

(食用、茶)

(茶、飼料)


紅花の花弁に含まれる色素には水に溶けるサフロールイエロー(黄色)と水に溶けないカルタミン(紅色)があり、ともに染料とされます。


純度の高いカルタミンを口紅としてぬれば、唇の荒れを防ぎ血行をよくし、紅で染めた布を肌につけると体が温まるというので腹巻き・たび・ゆもじ・腹帯に使用しました。出羽三山参りの行者の腹巻きにも紅花染めが使われたといいますし、冷え性の婦人に薬効があるというので、花を陰干しして煎じて飲んだりしました。


紅花の種子からは、血管壁についたコレステロールを除く働きを持ち、高血圧予防に効果があるとされているリノール酸を含む良質のサフラワー油がとれます。サラダ油・天ぷら油・マーガリン等の食用油として使われています。また、種子の油を用い、その際に出るすすで紅花墨という上質の墨が作られます。


若い茎葉は上等の野菜となり、花は活花やドライフラワーとして使われます。


紅花資料館の庭園で育つ紅花


そだて方

1.種蒔き

1m2辺り完熟堆肥4kg、化学肥料100g、苦土石灰700gをめやすに散布します。3月下旬~4月上旬、排水のよい土地に種を1穴に3~4粒まいて、種子がかくれる位土をかけます。


2.間引き

4月中旬頃から20センチくらいになるまでの間に2~3回間引きをして、1㎡に25本くらいにします(間引きしたものは、おひたしなどにして食べられます)。


3.追肥

4月下旬から5月下旬に、軽く化学肥料を追肥し土寄せします。


4.花

7月上旬ごろから花が咲きます。花弁が十分に開いたら、切り花にできます。開花して花弁に朱色がさした頃、花弁をつみとり干紅花にします。


5.ドライフラワー

生花を風通しのよい日陰に、雨が当たらないようにして約1ヶ月つるしておけば、きれいなドライフラワーができます。 6.種子 種子をとるには、花の咲いたまま栽培をつづけ、枯れあがってから脱粒します。


染料の種類

天然染料と化学染料があるが、化学染料は19世紀に発明されたもので、わが国への輸入は幕末と伝えられ、アニリン染めと呼ばれていました。取り扱いが簡単でしかも色相の多い化学染料の発明は画期的な出来事で、たちまち、紅花も含め植物性染料の世界を侵してしまいました。しかし、化学染料にはない色相の深みと、長年用いられてきた技術の伝統的な落ち着きをもった天然染料は、その後、その美しさが見直され、本物を愛する人々にもてはやされています。

植物染料には、植物そのものが染料となるものと、種々工作して染料になるものとがあります。原料も、葉・茎・幹・皮・花・実・根と染料をふくんでいる部分が違っており、また色素も、直接染料と媒染染料があり、媒染剤によっていろいろ変化します。


主な植物染料

紅花(花)・蘇芳(すおう)(木)・茜(根)

黄蘗(きはだ)(木皮)・狩安(かりやす)(茎・葉・根)・鬱金(うこん)(根茎)・
山梔子(くちなし)(実)・紅花

藍(葉・茎)・露草(花)

紫草(根)

茶・黒

橡(つるばみ)(樹皮・根皮・実のへた)・檳榔樹(びんろうじゅ)(実)


紅花資料館【紅花×体験】 河北町のシンボル”紅花”を使った様々な体験です。

平安時代から、高貴で高い官位を表す色とされた紅色。紅染めは紅花の花びらそのものを使って染めあげられます。花弁を摘み、洗い、寝かせ、花餅にした植物染料を匠の技が仕上げます。紅花でシルクハンカチの絞り染めを体験します。絞り模様を付けて、自分だけのオリジナルハンカチの完成。


紅花でシルクハンカチの絞り染めを体験

開催日時 7日前まで要予約(5~50名様。50~名様~は時間差にて対応可。)
体験料 45x45cm 1600円  30x30cm 1300円(紅花資料館入館料込み)

所要時間 大人5名~15名の場合  約65分  大人15名~50名の場合 約1時間40分 

お問い合わせ先
河北町紅花資料館 山形県西村山郡河北町谷地戊1143 TEL:0237-73-3500(FAX兼用)


紅花染めの技法

陽光に色褪せやすく移ろいやすい紅の色、そしてやわらかい暖かみのある優雅な紅の色。紅花は赤色と黄色の色素を含んでいます。

きれいな紅色に染めるには、水で溶ける黄色をできるだけ取り除きます。赤の色素は木綿・絹が非常に良く染まりますが、黄の色素は絹には染まりにくい性質です。絹・麻・木綿などの材質によって、濃染めの紅から桃色・黄色などに染まります。


紅花の黄色の染料で染めます

淡紅

紅花の紅色の染料で一回染めます

濃紅

紅花の紅色の染料で数回重ね染めします

オレンジ

紅色の染料で数回重ね染めし、その上に黄はだを上掛けします(紅染めの色止めに使われます)

ローズ

紅色で下染めをし、栗のいがの染液をうすめたもので上染めし、銅媒染で仕上げます

あずき色

紅色で下染めをし、栗のいがの染液をうすめたもので上染めし、銅媒染で仕上げます

グリーン

紅色の黄色で下染めをし、藍で上染めします

二藍(ふたあい)

紅花(呉藍)の紅色の上に藍で上染めします

朱華(はねず)
黄丹(おうに)

くちなしや、うこんで下染めをし、濃い紅色を掛け合わせます

檳榔樹黒(びんろうじゅくろ)(紅下檳榔樹)

紅で下染めし、檳榔樹と五倍子(ふし)の煎汁を配合して引き染めし、鉄塩で黒く発色します.


誰にでもできる紅花染

1.花びらを摘む(花の色が黄色から山吹色に変わり、朱色が指した頃)。

2.水あらいする。

3.軽く絞ってビニールの袋に入れて密封する。

4.一昼夜のちに取り出し、すり鉢ですりつぶす。

5.すりつぶした花を固く絞って銭状にし、一週間から十日間、風通しのよい日陰で乾燥させる。これを紅餅という。

6.紅餅(染める布の量と同量の紅餅が必要)を木綿の袋に入れて一昼夜水出しする。

7.一昼夜過ぎると水が黄色になる。漬けこんだ袋をしぼって、取り出す。この最初の黄色の液が黄汁染の染料となる。

8.再度水を取り替えて、5時間ぐらい漬けこみ、もみ出して、絞り出す。これを1日、3回繰り返す。

9.番の工程を黄色の液が出なくなるまで一週間ぐらい繰り返す。

10.薬局で市販している炭酸カリの8%の溶液を作り、先程の袋をつけこむ。

11.10分毎にもみ出し、30分後に絞る。

12.また新しい炭酸カリ8%溶液に11番の工程を繰り返す。

13.12番の工程をもう一度繰り返し、都合3回分の液を作る。

14.3回作った液を一緒にする。これが、紅染をする紅汁の染料である。

15.染める布を水に漬けて、かるく絞る。

16.その布を先程作った染料に浸して染め始める。

17.5分後に薬局で市販しているクエン酸の10%溶液を湯呑み茶碗一杯分作り、染めている布を取り除いてから少量(杯2杯)ずつ入れて布を浸す。

18.17番の工程を湯呑み茶碗一杯分のクエン酸がなくなるまで繰り返す(少量ずつ入れるのはムラ染めを防ぐためである)。

19.漬けっぱなしにしないで、時々動かしながら染めるのがコツ。

20.赤色の液が黄色に変わってきたら、布を取り出す。

21.新たにクエン酸10%溶液を布が浸かるくらいの量だけ作り、10分間漬けこんで色止めする。

22.布を取り出して水洗いをし、陰干しする。


紅粉(べに/口紅)の精製法

1.紅餅をきざんで、一晩水に浸す。木綿の袋に入れ、よく揉んで黄汁を洗い捨てる。

2.ザルに移し、灰水(あくみず)をかけ、紅汁を取り出す。紅汁に梅酢を加え紅を発色させる。

3.青苧布(あおそぬの)を紅汁に浸し、浸し染めと手絞りを何度も繰り返し紅を布に付着させる。

4.紅が付着した布(これを「ぞく」という)を水洗いして、これに煮えた灰水をかけ、紅の色素をとり出す。

5.この紅の色素に再び梅酢を加え、絹布を敷いた紅舟に流し込む。

6.これを何回もくりかえし、絹布に沈殿した紅をすくい、瀬戸の容器(紅皿)に集める。


紅花酒の作り方

1.ホワイトリカー(ドライ35)1.8リットルに紅餅5袋と中ざらめ砂糖500gを広口のビンに入れ密封して20日間ねかす。

2.砂糖をとかすため1日1回ビンを振りまぜるとよい。

3.20日間が過ぎたら、広口のビンに木綿で漉しながら、花びらを取り除く。

4.冷蔵庫に入れて冷やして10日間ねかす。冷やさないと色がぬける。

5.10日間ぐらいねかすと飲みごろになるが、そのままか、タンサンで割って飲む。

効用/血圧・胃腸・婦人病・神経痛等数多くの効用があるとされている


続く・・・


参考

平成30年度「日本遺産(Japan Heritage)」認定概要

◎山形県(山形市,寒河江市,天童市,尾花沢市,山辺町,中山町,河北町)

≪山寺が支えた紅花文化≫ 

鬱蒼(うっそう )と茂る木々に囲まれた参道石段と奇岩怪石の景勝地「山寺」。
この山寺から始まった紅花栽培と紅花交易は莫大な富と豊かな文化をこの地にもたらした。
石積の板黒塀と堀に囲まれた広大な敷地を持つ豪農・豪商屋敷には白壁の蔵座敷が立ち並び,上方文化とのつながりを示す雅な雛人形や,紅花染めの衣装を身に着けて舞う舞楽が今なお受け継がれ,華やかな 彩を添えています。この地の隆盛を支えた山寺を訪れ今も息づく紅花畑,そして紅花豪農・ 豪商の蔵座敷を通して,芭蕉も目にした当地の隆盛を偲ぶことができるのです。



編集後記

木については、専門分野でもありそこそこ理解ができるのですが、同じ植物でも草花になると、とにかく種類が多いので・・・いろいろ調べているうちに投稿予定時刻を大幅に過ぎてしまいました、続きは次号にて、本日はこのあたりにて終了といたします。



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使



協力(順不同・敬称略)

谷地八幡宮 〒999-3511 山形県西村山郡河北町谷地224電話: 0237-72-2149

一般社団法人 河北町観光協会
〒999-3511 山形県西村山郡河北町谷地己885−1紅花資料館 電話: 0237-72-3787

公益社団法人 山形県観光物産協会
〒990-0827 山形県山形市城南町1丁目1−1霞城セントラル 電話: 023-647-2333

一般社団法人 尾花沢市観光物産協会
山形県尾花沢市上町6丁目1-16パレットスクエア内 TEL:0237-23-4567

宝珠山 立石寺 〒999-3301 山形県山形市山寺4456-1 TEL:023-695-2843

山寺観光協会 〒999-3301 山形県山形市山寺4495-15 TEL:023-695-2816

日原もとこ(色紐子)東北芸術工科大学 名誉教授 風土・色彩文化研究所 主宰

文化庁 〒100-8959 東京都千代田区霞が関3丁目2番2号 電話番号(代表)03(5253)4111



※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。  



ZIPANG-3 TOKIO 2020

2020年東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、神社仏閣、祭礼、伝統芸能、風習、匠の技の美、世界遺産、日本遺産、国宝等サイトを通じて平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです。

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