はじめに 記事をお届けするに当たり、先の北海道における地震災害、関西地方ならびに中国四国・九州地方における大雨・地震災害で未だ行方不明、並びに亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。
新しい元号は「令和」(れいわ)であります。
これは、万葉集にある「初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして気(き)淑(よく)風和(やわらぎ)梅は鏡前(きょうぜん)の粉を披(ひらき)蘭は珮(はい)後の香を薫(かお)らす」との文言から引用したものであります。
この「令和」には、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ、という意味が込められております。
5月1日に皇太子殿下が御即位され、その日以降、この新しい元号が用いられることとなります。
(平成31年4月1日内閣総理大臣談話より抜粋。)
古来より・・・「日本の自然色」
福島県会津美里町の水田「水の色」
「太陽の色」兵庫県佐用町南光地区のひまわり畑。
日本 の"赤"は日の出の色。太陽の象徴色ですが、西洋諸国や砂漠地帯では真昼の光、"黄色"で表します。
1666年頃、ひまわりはシルクロードから中国を経由して日本に来たそうです。
当時は丈菊(じょうぎく)と呼ばれ、人々に親しまれました。因みにウズベキスタンや中国西域、新疆省ウイグル自治区では紅花畑の連作障害の防止策として、1年おきにひまわり畑と交代して栽培されます。土地が広大なので、交互に二種類のお花畑が果てしなく続く光景が見られます。
序に今回の会場となる滋賀県では、建築物の柱や壁がべんがら塗リで有名ですよ。
山形県朝日町の棚田「土の色」
農山漁村は、気候変動のソリューション
(AGRICULTURE IS THE SOLUTION! for climate change)
農山漁村は、気候変動のソリューション!
近年、干ばつや集中豪雨などの異常気象による災害が世界各地で発生し、食料生産にも甚大な被害を引き起こしていることが毎年のように報告されています。
農業は同時に、温室効果ガスの排出源でもあります。
気候変動の下での持続的な食料生産は人類共通の課題です。
農林水産業を続けていくためには、気候変動に適応し、生産量を増大し、かつ温室効果ガスを減らさなければなりません。
どうやって?
異常気象を肌で感じる農林漁業者だからこそできる取組があるのです。
そのために、毎日食事をする私たちも一緒に考え、行動する必要があります。
シンポジウムでは、各国の最新事情、最新技術をもとに、各国の専門家を招いて議論します。
*「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)によると、世界の温室効果ガス排出量の4分の1が農林業に由来。
IPCCとは:世界気象機関と国連環境計画の下で1988年に設立された政府間組織。気候変動に関する科学論文をとりまとめた報告書を作成することにより、世界の気候変動対策の進展に貢献している。本年の5月8~12日、京都市で総会が開催されます。
5月13日
*プログラムは変更される場合がありますので、ご了承ください。随時、ウェブサイト上で更新します。
気候変動に対応する農業技術国際シンポジウム
近江八幡「琵琶湖 水郷」
地球規模で考える気候変動と農山漁村
日 時:2019年5月13日(月曜日)10:00-17:40 9時30分開場
会 場:滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 中ホール(滋賀県大津市打出浜15-1)
言 語:日本語・英語(同時通訳)
司 会:みどりの女神 藤本 麗華さん
定 員:一般(海外、国内観客併せて600名程度を予定)
10時00分 開会
御挨拶:農林水産省、滋賀県(予定)
10時30分 基調講演
マルタ・アンドレア・アルファロ・バレンズエラ氏
IPCCインベントリータスクフォース農業担当レビューアー
「2℃目標を達成するための農業の役割」
農業と気候変動に関する基本的事項を、科学的かつグローバルな視点から、分かりやすく伝えます。農林業分野が世界の総温室効果ガス排出量の約4分の1をしめる主要排出源であることを紹介します。
(11時00分 15分間休憩)
11時15分 セッション1:課題設定
食料と農業に関わる国連機関であるFAOによる進行の下、気候変動枠組条約に関する基本事項と農業分野の交渉の概況、気候変動に対して最も脆弱とされる島嶼国やアフリカの現状を伝えます。これらの国・地域では、気候変動に伴って増加しているとされる干ばつや洪水などの極端現象の影響が農業生産、ひいては人々の暮らしと命に深刻な影響を及ぼしています。
進行
:
マーシャル・ベルノー氏
国連食糧農業機関(FAO)気候環境課自然資源オフィサー(緩和)
スピーカー
:
1)ダーク・ネミツ氏
気候変動枠組条約事務局プログラムオフィサー
「気候変動枠組条約の下での農業」
2)テキニ・ナキダキダ氏 フィジー農業省シニア研究オフィサー(作物栽培) 「フィジーのコロニビア物語と気候変動」
3)ドニア・ハッサン氏 スーダン農業省 農業エンジニア 「スーダンの農業と気候変動」
(12時30分 昼食休憩)
14時00分 セッション2:我が国の農林水産業と気候変動
国内の農林水産業と気候変動に関する基本事項や気候変動に対する緩和・適応策等を包括的に紹介します。また、次のセッションで国内外の優良事例を共有する趣旨を紹介します。
スピーカー:
中川 一郎 農林水産省大臣官房政策課環境政策室長
「気候変動分野における農林水産業の現状と取組状況」
14時15分 セッション3:グッドプラクティスの共有
農林水産業にとって重要な農地土壌、森林、藻場等を適切に管理することにより、気候変動緩和に貢献できること、すなわち気候変動緩和策は特別な取組でないことをご紹介します。様々な事例が世界各地から、そして地元滋賀県から紹介され、気候変動への適応、生産性の向上、気候変動緩和のトリプルウィンを実現することは可能であることが明らかになり、シンポジウムの主題であるAgriculture is the solution!の示す世界が共有されます。農山漁村での生産活動を成長させつつ、温室効果ガスの排出を減らすことや炭素を吸収することは実現可能なのです。そして、サプライチェーン全体を見渡した事例を紹介することで、農林水産分野が気候変動の緩和に貢献するためには、農林水産業者だけでなく全ての人の意識と行動が必要であることをお伝えします。
グッドプラクティスの共有 パート1
スピーカー:
1)ヴィクトリア・ハットン氏
ニュージーランド一次産業省シニア政策分析官
「ニュージーランドにおける反芻家畜からの温室効果ガス排出削減のチャレンジ」
2)志和将一氏
滋賀県農業技術振興センター茶業指導所
「茶農家の水質保全への取り組みから生まれた茶園からのN₂O排出削減技術」
3)ヴィリディアナ・アルカンタラ氏 フォー・パー・ミル・イニシアティブ執行事務局 「農業と気候変動緩和のための土壌への炭素貯留」
4)スティーブン・ムワヤ氏 ウガンダ農業省 シニア自然保護区エコロジスト 「バイオ炭の農地施用でトリプルウィン」
(15時20分 10分休憩)
15時40分 グッドプラクティスの共有 パート2
スピーカー:
5)堀正和氏
国立研究開発法人水産研究・教育機構瀬戸内海区水産研究所生産環境部藻場生産グループ 主任研究員
「沿岸浅海域におけるブルーカーボン貯留量と貯留プロセス」
6)山田竜彦氏
森林総合研究所新素材研究拠点長
「2050年に向けた木質バイオマスの活用」
7)西村敏男氏
(農)新免営農組合元代表理事
「はなふじ米栽培による温室効果ガスの削減」
8)マシュー・レディー氏
持続可能な世界経済人会議(WBCSD)気候スマート農業ディレクター
「サプライチェーンを通じた全体的なアプローチ」
5月15日
シンポジウム分科会(農業者と研究者をつなぐワークショップ)
農業と気候変動のための土壌への炭素貯留、健全な土壌、土壌肥沃度改善をテーマにIPCC等の国際機関や国内外の専門家が農業者と共に議論します。
日時:2019年5月15日(水曜日) 09時30分-16時00分
会場:大津市内 定員:150名程度(先着順)
言語:日本語、英語(同時通訳、一部セッションは英語のみ)
参加費:無料(昼食代別)
5月14日
フィールドツアー (参加登録は締め切りました)
魚のゆりかご水田などの環境との調和に配慮した営農活動や、再エネを用いた資源循環型の地域づくりの現場等を見学します。
日時:2019年5月14日(火曜日)08時30分-17時30分
場所:滋賀県内 定員:100名程度(先着順)
言語:日本語、英語(逐次通訳)
参加費:無料(昼食代別)
【参加登録】
メールでのお問い合わせ、お申込み
シンポジウム事務局まで office-agsol@maff.go.jp
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使
協力(順不同・敬称略)
一般社団法人 近江八幡観光物産協会
〒523-0864 滋賀県近江八幡市為心町元9番地1(白雲館内)TEL:0748-32-7003
公益社団法人 びわこビジターズビューロー
〒520-0806 滋賀県大津市打出浜2−1 コラボしが21 電話: 077-511-1530
農林水産省〒100-8950 東京都千代田区霞が関1-2-1 電話:03-3502-8111(代表)
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