はじめに 記事をお届けするに当たり、先の北海道における地震災害、関西地方ならびに中国四国・九州地方における大雨・地震災害で未だ行方不明、並びに亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。
大淀祇園祭「山車と花火の競演」
大淀祇園祭「海上渡御」の様子
大淀祇園祭「山車と花火」
三重県明和町の「大淀祇園祭と花火大会」
伝統行事、大淀祇園祭と花火大会が開催されます。
この祭りは江戸時代から、約260年にわたり受け継がれている伝統行事で 無病息災と農・漁業の発展を祈念し、毎年旧暦6月14日に近い土曜日に行われています。
大淀祇園祭「子供神輿(みこし)」元気いっぱいに!
大淀祇園祭「山車を2隻の船に乗せる男衆」海の男の心意気!
午前にはスポーツ少年団などの子どもたちが、「地区内を練り歩く子どもみし」、午後には威勢のよい「若者たちによる勇壮な山車の曳き回しや、大淀漁港で山車を2隻の船に載せる「海上渡御(とぎょ)」が 行われます。
毎年、夜には大淀漁港付近で盛大な行事が行われ、約2千発の打ち上げ花火や色鮮やかな仕掛け花火が町内外から訪れる多くの皆さんを、きっと今年も楽しませてくれることでしょう。
また、大淀地区では前日には東区、当日には山大淀でも恒例の山車の曳き回しが行われます。7月には町内各地で祭りや行事が行われ、蓑村では自治会主催による虫送りが行われます。
虫送りは、元々稲の害虫駆除のため始まった行事で、農業が進歩した現在ではほとんど見られなくなった行事で町内の一部地域では今も受け継がれており、蓑村の虫送りは明和町の無形民俗文化財に指定されています。
明和町指定文化財の紹介 ~蓑村虫送り~
虫送りは、お米作りに悪影響となる害虫や疫病の退散消滅、五穀豊穣を願って行われるものです。
法螺貝と太鼓を合図に、法螺貝を吹くのは難しい…以前熊野で出会った修験者(山伏)に一度吹かせてもらったことがあるが、プ~とも音が出なかった・・・
-蓑村虫送りの始まり-
行事の起源は不明ですが、かつて使用されていたとされる太鼓には、安永三年 (1774) に上村に住んでいた北岡源右衛門光章が蓑村の安全を祈って太鼓を神社に寄付したと刻まれています(原文別掲)。つまり、蓑村虫送りは少なくとも 240 年以上続いていることになります。願主の北岡氏は、戦国時代に蓑村にあった宇爾中村城の城主の子孫と思われ、蓑村にゆかりのある人物です。現在、町内で虫送りが行われているのは蓑村だけで、江戸時代以来の民文化を継承している重要な無形民俗文化財です。
蓑村の安全を祈って太鼓を神社に寄付したと刻まれています
家で編んだ松明を持ち寄って子供たちも虫送り
ーいざ行進ー
蓑村では、自治会が中心となり毎年 7 月 13 日に行われています。昭和 61 年までは光雲寺前から鳥墓神社前までの間で行われていましたが、現在はとづか会館前から神社前までの約 250mを練り歩きます。夕刻になると、持ち寄った松明(たいまつ)に火をつけ列をなして神社を目指します。
大太鼓を先頭に豊作と家内安全(一緒に子供たちの成長も・・・)の願いを込めて虫送り
ー豊作の願いを込めてー
神社に到着する頃になると、しだいに辺りは暗くなり、燃え盛る赤い炎が青々とした稲を照らします。松明は参道脇の一ヶ所に集められ、火が燃え尽きると行事は終了します。農薬のない昔、害虫からお米を守ることは大変な苦労だったのでしょう。農作業に対する当時の人々の強い想いが込められた行事が虫送りだったのです。
大淀の祇園祭について
三地区
大淀祇園祭は、明和町大淀地区の「東区」、「三世古」、「山大淀」にて、江戸時代中期より続く祭礼。厄除け、氏子安全、漁業・農業の繁栄を祈って行なわれます。かつては旧暦6月14日、15日に行われていましたが、近年は7月後半から8月の金曜日に東区で宵宮、土曜日に三世古と山大淀で開催されます。
三世古
愛知県の津島神社の流れをくむといわれています。
山車巡行だけでなく、「子ども神輿」や「海上渡御」、「花火大会」が催されています。また、6月上旬には、祭りの成功と安全を祈願して「浅間参り」が行われます。
山大淀
愛知県の津島神社の流れをくむといわれ、地区の氏神社である竹佐々夫江神社を中心に山車が巡行します。神社総代が持つ榊を先頭に、一万度、大幟、傘鉾、乙姫、天狗などが山車の前を歩くのが特徴です。
東区
八坂神社の流れをくむといわれ、宵宮として行われています。地区の路地を山車が巡行し、辻々で囃子が演奏され、途中、大堀川を渡り、伊勢市東大淀で180度回転する山車が見どころです。
今年の大淀祇園祭と花火大会は7月20日(土)です。ご来場お待ちしております。
その折には、是非「斎宮歴史博物館」にお立寄りください。
伊勢神宮とは切っても切れない日本古代のやんごとなき深い歴史にタイムスリップすること間違い無しですよ。
「斎宮歴史博物館」とは
伊勢神宮に仕えた皇女・斎王とその居所・斎宮をめぐる歴史や文学、そして斎宮跡の発掘調査の成果を展示・映像をとおして紹介する県立の博物館です。斎宮跡は国史跡に指定され、現在も発掘調査が進められています。
お問い合わせ
斎宮歴史博物館 〒515-0325 三重県多気郡明和町竹川503 電話:0596-52-3800(代)
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使
協力(順不同・敬称略)
明和町役場(斎宮跡・文化観光課 文化観光係)
〒515-0332 三重県多気郡明和町大字馬之上945 電話番号:0596-52-7138
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