はじめに 記事をお届けするに当たり、この度の山形沖を震源地とする、地震災害で被災された方々、並びに前年の北海道・関西地方ならびに中国四国・九州地方における大雨・地震災害で未だ行方不明、並びに亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。
史上最大規模の「G20大阪サミット」間もなく開催!
G20サミット(金融・世界経済に関する首脳会合)が、6月28日及び29日、大阪で開催されます。G20大阪サミットの成功に向けて、政府と大阪の官民あげて取組を進めています。
2018年、大阪府を訪れた外国人旅行者数は1,142万人(対前年比103%)を超えました。大阪は西日本における経済、文化、交通の要であり、日本第2の経済圏である近畿の中心都市として世界から注目されています。古代では、「難波津」と呼ばれる港が大陸との交易・外交の玄関口として栄え、「難波宮」と呼ばれた都が置かれる(7世紀)など国内政治の拠点として、多くの人々が集まり現在の都市としての礎が築かれました。
その後、政治の中心が京都や鎌倉、江戸(東京)に移りゆく中でも、常に日本の重要都市として発展を遂げていきます。その大きな理由は恵まれた海、河川、水路の活用による物流経済でした。豊臣秀吉はいち早くこの恵まれた地形に注目し、大阪城を築き、大阪を巨大都市として発展させました。
大阪 中の島
江戸時代には数多くの商人たちが集い大阪は「天下の台所」と呼ばれるようになりました。その中心部となった中之島では、今も水都ならではの美しい景観を、また「船着き場」を地名の由来とする船場では、大正・昭和初期のモダンな建築を楽しむことができます。大阪は商人の町として繁栄し続け、近畿地域のGDPは日本全体の約15%を占めており、日本経済の発展を支えています。
梅田スカイビル空中庭園から見た大阪の夜
G20サミットとは
G20サミットとは、G7(仏、米、英、独、日、伊、加(議長国順)の7か国及び欧州連合(EU))に加え、アルゼンチン、豪、ブラジル、中、印、インドネシア、メキシコ、韓、露、サウジアラビア、南アフリカ、トルコ(アルファベット順)の首脳が参加して毎年開催される国際会議です。G20サミットにはメンバー国以外にも、招待国や国際機関などが参加しています。
G20サミットの日本での開催は、2019年が初となります。
安倍総理大臣からのメッセージ
皆様にも大いにご協力頂き、大阪サミットを成功に導きたいと思います。
12月1日にブエノスアイレス・サミットが成功裡に終了し、我が国は、いよいよ初めてG20の議長国に就任しました。来る2019年6月28日、29日に、G20各国に加え、招待国の首脳や国際機関の代表も参加し、我が国で行われる首脳会議としては、史上最大規模の「G20大阪サミット」を主催します。
大阪は、古くから商業の中心地として栄え、また、食を始め、その独特の文化は国内外で大きく注目されています。商人の町として繁栄してきた大阪は、常に新しいものを取り入れ何事にも果敢に挑戦する精神が育まれた土地でもあり2025年には大阪・関西万博を開催することも決定しました。
その大阪を舞台として、国際経済において存在感を高める新興国と、多くの先進国が一堂に会する「国際経済協調の第1のフォーラム」であるG20が開催されます。
大阪サミットでは、自由貿易の推進やイノベーションを通じて世界経済の成長を牽引すると共に、経済成長と格差への対処の同時達成、更にはSDGsを中心とした開発・地球規模課題への貢献を通じて、自由で開かれた、包摂的かつ持続可能な「人間中心の未来社会」実現を目標に掲げ、推進していきたいと考えます。
また、質の高いインフラや国際保健といった、世界経済の成長を実現するための国際公共財の供給に係る議論を牽引していきます。気候変動問題や海洋プラスチックごみ問題を始めとする地球規模課題に貢献し、議長国として、力強いリーダーシップを発揮していきます。
更に、デジタル経済への制度面の対応や、高齢化社会への対応についても議論し、あらゆる主体が活躍できる社会の実現のために、日本が推進するSociety 5.0 時代の生産性革命等の取組を紹介しつつ、議論を推進していきます。
大阪サミット以外の地方でも広く部門別会議を開催
福岡市で財務大臣・中央銀行総裁会議(写真)をはじめ、
新潟市で農業大臣会合、
つくば市で貿易・デジタル経済大臣会合、
軽井沢町で持続可能な成長のためのエネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会合、
松山市で労働雇用大臣会合、
岡山市で保健大臣会合、
倶知安町で観光大臣会合、
名古屋市で外務大臣会合、が行われました。
大阪サミット及びこれらの閣僚会合に、世界各国から数多くの代表団やジャーナリストが集まるこの機会が、日本のおもてなしの精神と、日本及び各開催地のあふれる魅力や特色を世界に向けて発信する機会となりました。
開催日が近づいてまいりました、皆様にも大いにご協力頂き、大阪サミットを成功に導きたいと思います。
独自の文化を守り、最新のトレンドも取り入れ発展する商都
大阪は、政治の中心である江戸に対して、古くから経済・文化の中心地として京都とともに『上方』と呼ばれ、その独特の文化・伝統は今でも国内外で高い評価を受けています。特に大阪の食文化に対する注目度は高く、「食いだおれの街」として海外にも浸透しつつあります。
「粉もん」と称されるたこ焼き、お好み焼きは、大阪を代表するソウルフードであり、手軽に楽しめる日本食として外国人にも人気を博しています。ほかにも、大阪名物の串カツ、うどん、イカ焼きなど、気軽に楽しめる食文化が街中にあふれています。
「キタ」天神橋筋商店街 きっとご利益があると思いますよ~
朱色の鳥居と青の鳥居ではどんな意味が?大阪観光局の皆さん教えてください!
朱色の鳥居の店で買い物するとお店が赤くなり、青色の鳥居の店で買い物するとお店の店員さんが青くなるとか?・・・いやいや、やはり「三方よし」でないといけませんかね~
「キタ」梅田街並み 宝石のような都会の夜景、何時ころかな~丑三つ時。まさか…
田舎は田舎の良さがあるよ。田舎では夜空の星が宝石だよ~と、子供たち
「ミナミ」黒門市場 いつ行っても活気がありますね~
「ミナミ」道頓堀 水辺のプロムナードでそぞろ歩きもいいもんですね~
ところで、阪神タイガースの優勝は?「2025年に向けて強化中だ~!」と矢野燿大 監督
来年にでも優勝したら道頓堀が大変なことに・・・「まだ、今年もあるゾー」
「キタ」「ミナミ」という呼称で分けられる大阪市内中心部。キタは「うめきた」と呼ばれる、大阪駅北側の再開発区域が進化を遂げています。いっぽうのミナミは、最大の繁華街である道頓堀に人気の飲食店が数多く並び、昼夜を問わず賑わいを見せています。
近隣には、若者に人気のアメリカ村、老舗の百貨店がありグルメのみならず、ショッピングにも事欠きません。また、大阪のシンボルである通天閣で有名な新世界には串カツの人気店が軒を連ね、鶴橋には焼肉の名店が並ぶなど、個性際立つエリアも人気です。
商店街が多いことも大阪の魅力のひとつと言えるでしょう。ファッションにグルメ、お土産店やコスメなど、さまざまなジャンルが混在する商店街。一つひとつのお店に個性があり、大阪らしい人情・文化に触れ合うことができます。
グルメと共に、大阪の発展を支えているのがエンターテインメント。日本では「大阪=お笑い」と言うほど、笑いの文化は暮らしに根づき、劇場は活気に満ちています。
天下の台所として繁栄した江戸時代から、常に新しいものを取り入れ、数多くの製造メーカーなど有名企業発祥の地としても知られ、何事にも果敢に挑戦する「進取の精神」が育まれた大阪。近年は、バイオ・ライフサイエンス産業やロボット産業に関わる優れた技術力を有する企業等も集中しています。「やってみなはれ」という大阪商人のスピリッツは今も脈々と息づいています。
大阪の食文化
食の都として名高い大阪。「天下の台所」として栄えた江戸時代より、常に日本の食文化をリードしてきました。日本の和食に欠かせない「だし(出汁)」の文化も、大阪や京都を中心とする関西から発展しています。
大阪では料理を食べた時、「だしがよく効いている」という言葉で美味しさを表現することも多く、その文化は広く根づいています。「コナモン」と呼ばれる大阪のソウルフードも「だし」が決め手となるグルメ。その代表格、「うどん」と「たこ焼き」をご紹介しましょう。
“なにわうどん”の神髄は、だしのうま味
昆布と小魚のうま味が効いた「だし」がよく絡み、のどごしはつるり、もっちりと柔らかい「麺」。日本各地には多くのご当地うどんが存在しますが、大阪のうどんは、「だし」「麺」「具」が一体となって、絶妙なバランスを醸し出しています。中でもこだわりが強いのが「だし」です。
鰹節のだしが中心の関東に対して、関西では昆布だしに、鯖やうるめ鰯などの小魚の煮干しを加えてとります。薄口しょうゆで味を調えれば、香り高い「関西おだし」のできあがり。だしのうま味を引き立てる具はさまざまですが、甘辛く煮た油揚げを乗せていただく「きつね」は、大阪発祥といわれています。
古くから物流と商業の中心として栄えてきた大阪。「うどん」の食文化も、400年以上の歴史があります。大阪ではその伝統を受け継ぎながら、匠たちが創意工夫し、腕を磨き続けています。
本場の「たこ焼き」はこんがりときつね色に焼けて見るからに美味しそうですね~
「そらそうや あんたらとは年季が違うで~大阪で生まれた女やさかい」とおねえさん…
大阪のグルメといえば「たこ焼き」
日本人がこよなく愛する「コナモン」。小麦粉を主原料とした料理であり、特に大阪ではその食文化が広く根づいています。中でも最も手軽に食べられるのが「たこ焼き」。生地に角切りのタコ、ネギや生姜などの薬味を入れ、球形に焼いたもので大阪発祥の名物料理です。味のベースとなるのが生地ですが、ここでも「だし」が重要な役割を果たしています。「だし」が加わった風味豊かな生地は、ソースなどをつけることなく、そのまま食べても口いっぱいに美味しさが広がります。
1933年(昭和8年)、大阪市・西成区で生まれたとされるたこ焼き。さらにそのルーツをたどれば、兵庫県明石市の明石焼(卵焼き)ともいわれています。戦後は、たこ焼きに合うソースが広く一般庶民に普及したこともあり、大阪を中心にたこ焼き店が増えていきました。
全国チェーンを展開している大規模店から、昔ながらの味を伝承している老舗、祭りの屋台まで規模はさまざま。その店独自の味を求めて大阪を訪れるリピーターや観光客も多く、人気店には常に行列ができています。大阪をはじめとする関西圏では、「一家に一台たこ焼き器がある」といわれるほど、たこ焼きは、大阪、そして日本の食文化を語る上で欠かせないソウルフードです。
続く・・・
編集後記
今回のG20大阪サミットの成功に向けての、政府と大阪官民一体の協力体制は、
きっと、2025年の大阪における「2025年日本国際博覧会」(略称「大阪・関西万博」)に繋がり、前回のEXPO'70・大阪万博を遥かに凌駕するものと期待したい。
個人的には日本における国際博覧会のシンボルとして岡本太郎画伯の「太陽の塔」を、2025年に再び活かして欲しいのだけれど・・・
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
協力(順不同・敬称略)
内閣府 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 代表電話 03-5253-2111
外務省 〒100-8919 東京都千代田区霞が関2-2-1 電話(代表)03-3580-3311
公益財団法人 大阪観光局
〒542-0081 大阪市中央区南船場4-4-21 りそな船場ビル5階 電話: 06-6282-5900
経済産業省 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1 代表電話 03-3501-1511
※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。
0コメント