ZIPANG-3 TOKIO 2020 朱夏GINZA SIXで逢いましょう 「ROOF TOP ORCHESTRA -音を奏でる庭園-」 GINZA SIX ガーデンにて開催!

はじめに 記事をお届けするに当たり、この度の九州豪雨と山形沖の地震災害、並びに近年の北海道・関西地方、並びに中国四国・九州地方他、多くの大雨・地震災害で未だ行方不明、並びに亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。

銀座の街を見守ってきた和光の時計塔は、銀座を象徴する建築遺産

1952(昭和27)年ショーウインドウのデザインを当時気鋭デザイナーが競作し話題となる



GINZA SIX

日本の良き伝統や歴史を継承しながら世界の最先端を取りこみ、商業集積地として日本のシンボルとなっている「銀座」。施設名称「GINZA SIX」は、唯一無二の街である「銀座」の歴史性、革新性を引き継ぎながら、この街とともに生き、新たな価値をもたらす存在となる覚悟と自負を表現した名前です。銀座6丁目の象徴として堂々とアピールするとともに、五感全てを満たすモノやコトが集まり、五感を超越した喜びや満足など新たな価値を提案する、5つ星を超える6つ星級の価値をもった施設であることを表現しています。

「GINZA SIX」は、銀座エリアの新たな磁力として、国際都市・東京の競争力向上に貢献してまいります。



GINZA SIXの立ち上げに込められた想い

建築デザイン

銀座の街並が持つ歴史と美しさを惹き立てる建築

銀座の“新しい顔”となる建築は、谷口吉生氏が基本設計と外観のデザインを担当し、鹿島建設株式会社と協働し設計を行っています。ファサードの「ひさし」と「のれん」をイメージしたデザインは、どちらも人々を迎えるのにふさわしい、伝統的な日本の形式です。将来、店舗や流行が変化した場合にも、のれんを掛け替えることで容易に対応し、新しいイメージを演出できます。「建築は中身を引き立てる器である」という考えのもと、ファサードを含め、建築自体はできるだけシンプルに仕立て、そこに咲く「花」であるショップのデザインが際立つように計画されています。それ自体は、ほとんど装飾のない床の間に、季節に応じて掛け軸や生け花を飾り、四季の移ろいを楽しむ日本伝統のしつらえにも通じる考え方です。


谷口吉生インタビュー

商業建築の理想は、変わらないものと変わるものの共存


ARCHITECTURE
谷口吉生

「ひさし」と「のれん」が表現するもの


「建築は人間のための器である」

GINZA SIXの建築を手がけたのは、常々そのような考えで「器の中身」を引き立てる建築美を追求してきた日本を代表する建築家、谷口吉生だ。また歴史や痕跡という敷地条件と使用者である人との関係を第一とし、今回は特に建築における外観、さらに初期段階の都市デザインを担当。いずれも一番の課題は、ビルディング単体の設計を超えて一帯の再開発というGINZA SIXの最大の特徴であるスケールを活かすこと。一方でGINZA SIXという巨大な建物が建つことで、もともとの銀座にある路地の人の動線が途絶えることがないようにすることだった。

そのために、まず建築面ではGIZNA SIXの大きさを示す象徴として「ひさし」を提案。そのスケールゆえ、銀座のあらゆる路地から見えてくる建物が一目でGINZA SIXだとわかるように、オフィスが入る上層階ごとにステンレスの「ひさし」をぐるりと巡らすことで、水平的な統一性を表した。対して下層階を占める商業空間のうち、中央通りに並ぶ6ブランドのファサードを「のれん」として提案。「ひさし」とは対照的に、垂直方向に建物を小さく分節化することで人が中に入りやすい、銀座の細やかな路地の世界に繋がるスケールを表現している。

「建築は、当然その価値は永続的であった方がいい。一方でGINZA SIXのように商業建築の場合は、時代の変化や流行に従って、店舗の外観やサインにしても、すぐ付け替えられるのが理想的です。特に商業建築では、このような変わる部分と変わらない部分の共存が求められます。建築全体を統一する「ひさし」は変わらない部分であり、それに取り付けられる「のれん」は変わる部分です。何十年後も、GINZA SIXの建築の幹であるステンレス製の「ひさし」は、永久に今のままに街の姿を映し続け、ブランドによって自由にデザインされる「のれん」は、時代とともに変わり続けていく風景が理想です」



ところでGINZA SIXが規格外のスケールである所以は、建物の表が接する中央通りと、裏が接する三原通りの間のあづま通りを含む二街区を一体化し、再開発した点にある。谷口が初期に関わった都市デザインではあづま通りを三原通り側に付け替え、地上部分は公園であった。その後、地上部分を観光用バスターミナルとし、その上にデッキを設けて、空中庭園のような空間とする計画となった。

ちなみに三原通りはかつて、柳が生える東京湾の船着き場でもあった。「設計者のモラルとして大事なのは、発注者のさまざまな要望に応えることと同時に、近隣環境への配慮を怠らないこと」。緑のデッキは中央通りの歩行者を三原通りへ引き込み、さらに周辺の路地へ分散させるためのものであるとともに『自然と水のある、憩いの場がほしい』という近隣からの要望の一つに応えたものである。

三原通り側にはオフィスのエントランスも設けられた。中央通りからGINZA SIXに来る人々は、ショッピングをはじめとした非日常を楽しみにやってくる。だが、オフィスワーカーにとってGINZA SIXはあくまで日常の場所だ。「オフィスに通う人のなかには、ショッピングとは関係がない人もいるかもしれない。一方、中央通り側は日本の商業の一等地。だからこそ、三原通り側と中央通り側それぞれに、違う顔を作った方がいいのではないか」


なお、谷口の個人的な記憶にも通じる、歩行者のための街を象徴する銀ブラという言葉は、銀座という街の時代を超えるポテンシャルを感じさせるとも語る。

「小学3年のときに疎開先から東京に戻ってきたら、有楽町駅が焼夷弾で破壊されていて、銀座の通りにはバラックと呼ばれた露店がずらりと並んでいました。でも、それはそれで今とは違った面白みや活気があった。そんな終戦から72年目にGINZA SIXは誕生するわけですが、銀ブラというキーワードを内包する商業の中心地としての歴史が当時から今も変わらず、街に受け継がれているのはすばらしいこと。建築は新しく創造すると同時に、そうした歴史を繋いでいくことも重要であると思います」

GINZA SIXに思い出を刻む主人公は、谷口に「器の中身」を託された私たちだ。そんな一人一人の記憶がまた、未来に銀座を伝えていく。



建築家

谷口吉生

1937年東京生まれ。ハーバード大学で建築を学び、丹下健三氏のもとで経験を積む。主な作品に「東京都葛西臨海水族園」「東京国立博物館法隆寺宝物館」「ニューヨーク近代美術館」「京都国立博物館平成知新館」など。現在「ホテルオークラ東京」新館のプロジェクトに参加し、建築家の父・谷口吉郎氏の生誕地(金沢)に建築博物館のプロジェクトなどが進行中。

(2016年10月インタビュー)
Interview and Text by Yuka Okada / Photograph by Toshiharu Kitajima

※インタビュー使用の写真の一部は完成後のものと差し替えてあります。



サカナクション・山口一郎の『NF』がプロデュース
光×音×テクノロジーがミックスした次世代のインスタレーション

「ROOF TOP ORCHESTRA -音を奏でる庭園-」

2019年8月6日(火)よりGINZA SIX屋上にて期間限定開催

「ROOF TOP ORCHESTRA -音を奏でる庭園-」の世界観を存分にお楽しみいただけます。


音楽に関わる音楽以外の新しいカタチを提案するプロジェクト『NF』は、参加型インスタレーションのプロデュースおよび屋上・長期開催を初めて試みます。銀座の夜の街並みを背景に、来場者が主役となる “作曲者がいないオーケストラ”をお楽しみください。


銀座エリア最大級 の 複合 商業施設「 GINZA SIX 」の屋上 庭園 「 GINZA SIX ガーデン 」 では 、 8 月 6 日 (火)~10 月 31 日(木) まで、 サカナクション・山口一郎が発起人である『 N F 』がプロデュースしたサウンド・インスタレーション 「 ROOF TOP ORCHESTRA 音を奏でる庭園 」 を開催します。

音楽のみならず、ファッションやアート、テクノロジーなど様々な分野を取り上げ、音楽に関わる音楽以外の新しいカタチを提案するプロジェクト『 NF 』がサウンドクリエイションを手掛け、地上約 56m に位置する 銀座最大の面積を誇る屋上庭園を、音と光とテクノロジー が ミックスした空間に演出。


『 NF 』として、参加型インスタレーションのプロデュース および 屋上 ・ 長期開催は初の試みとなり 、銀座の夜の街並みを背景に、来場者が主役となる“作曲者がいないオーケストラ”をお楽しみいただけます。


■ 「 ROOF TOP ORCHESTRA 音を奏でる庭園 」 演出概要

水盤エリアと芝生エリアには「オーケストラの演奏 台」をイメージした 6 つの 6 面体のモニュメントと、それを 小編成オーケストラ が 囲うように光の柱を設置。来場者がモニュメントを打楽器のように叩くことで、音と光が連動していくインタラクティブな体験ができます。


それぞれ 独立した モニュメントは合計 36 種 類 の音 色 と光を発し、複数の体験者によって共鳴するように空間全体で音楽を奏でます。また 30 分に 1 回、約 30 秒間の特別演出を実施。オーケストラが演奏前に一斉に調律 をするように、『 NF 』によって作りだされた音と光が 会場全体を包みます。



【開催概要】

正式名称: ROOF TOP ORCHESTRA 音を奏でる庭園
期間: 2019 年 8 月 6 日( 火 1 0 月 31 日(木)
※8 月 26 日(月) GINZA SIX 休館日も入場可能、 招待制イベントの開催や天候により中止となる場合があります。
時間: 日没~ 23:00 まで
場所: GINZA SIX 屋上「 GINZA SIX ガーデン 」
入場料: 無料
主催: GINZA SIX
サウンドプロデュース: NF
空間演出・制作: 博展


■サウンドクリエイションは、サカナクション・山口一郎が発起人の『NF』がプロデュース

サウンドクリエイションは『NF』の山口一郎(サカナクション)と黒瀧節也(音楽家、選曲家、サウンドデザイナー)がプロデュース。GINZA SIX の屋上庭園からインスピレーションを得た36 の音色を表現します。NF として、参加型インスタレーションを行うのは初となり、来場者が参加して音楽を作りだすことで音楽の価値を感じていただける、“作曲者がいないオーケストラ”を作りだします。


■来場者が光と音を作りだすインタラクティブな体験

6 つのモニュメントを打楽器のように叩くことで、36 種類の音色と光が生み出され、複数の来場者がそれぞれの場所でモニュメントに触れることで、互いに共鳴するように光と音を生み出し、空間全体で音楽を奏でます。

また、30 分に1 回、全ての光と音がコントロールされ、オーケストラが演奏前に一斉に調律をするように、『NF』によって作りだされた音と光が会場内を包み込む特別演出を開催。「ROOF TOP ORCHESTRA -音を奏でる庭園-」の世界観を存分にお楽しみいただけます。


※特別演出は、22:30 までの毎時00 分、30 分、各時約30 秒開催。
演出内容は00 分と30 分で異なります。


■期間中、アーティストイベントを開催

「ROOF TOP ORCHESTRA -音を奏でる庭園-」の空間を活かした「音」に関連したアーティストイベントも開催予定。また、館内各所ではNFによるメイキングムービーをご覧いただけます。


■サウンドクリエイター プロフィール

NF(エヌエフ)

サカナクション山口一郎が発起人となり、音楽のみならずファッションやアート、テクノロジーなど様々な分野を取り上げ、音楽に関わる音楽以外の新しいカタチを提案するプロジェクト。



山口 一郎 (NF / sakanaction)

「サカナクション」として、2005 年に活動を開始し、2007 年にメジャーデビュー。「ミュージシャンの在り方」そのものを先進的にとらえるその姿勢は常に注目を集める。2015 年からNFをスタートさせ、各界のクリエイターとコラボレーションを行いながら音楽と様々なカルチャーが混ざり合う多様な活動を高い表現で実現し、評価されている。


黒瀧 節也 (NF / KiKi) [音楽家、選曲家、サウンドデザイナー]

国内外のファッションショー、各種イベントのサウンドプロデュースや商業施設のサウンドブランディング、web サイト及び映像作品、公共空間などのサウンドデザイン・楽曲制作等、幅広く手掛けている。ミュージシャンとしても数多くのLIVE やレコーディングに参加、客演する他、選曲家としても様々な都市でパフォーマンスを行う。



交通アクセス

電車を利用した場合

東京メトロ 銀座線・丸ノ内線・日比谷線「銀座駅」A3出口徒歩2分

東京メトロ 日比谷線、都営地下鉄 浅草線「東銀座駅」A1出口徒歩3分

東京メトロ 有楽町線 「銀座一丁目駅」9番出口徒歩8分

東京メトロ 日比谷線・千代田線、都営地下鉄 三田線「日比谷駅」A2出口徒歩9分

東京メトロ 有楽町線、JR 山手線・京浜東北線「有楽町駅」銀座口出口徒歩10分

東京メトロ 銀座線・都営地下鉄 浅草線、JR 京浜東北線・東海道線・横須賀線、ゆりかもめ「新橋駅」銀座口出口徒歩10分


羽田空港からリムジンバスをご利用の場合

1. 「コートヤード・マリオット銀座東武ホテル」行きのリムジンバスに乗車 (約25分)

2. 終点停留所からGINZA SIXまで徒歩 (約2分)羽田空港から電車をご利用の場合

1. 京急空港線、京急本線、浅草線(直通あり)で「東銀座駅」まで(約30分)

2.「東銀座駅」からA1出口より徒歩(約3分)

成田空港から電車をご利用の場合

ルート1

1. 成田エクスプレスで「東京駅」まで(53分)

2. 「東京駅」からJR山手線に乗り換え、「有楽町駅」まで(2分)

3. 「有楽町駅」銀座口出口からGINZA SIXまで徒歩 (約10分)

ルート2

1. 成田エクスプレスで「東京駅」まで(53分)

2. 「東京駅」から丸ノ内線に乗り換え、「銀座駅」まで(2分)

3. 「銀座駅」A3出口からGINZA SIXまで徒歩 (約2分)



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使



協力(敬称略)

GINZA SIX 〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目10−1 電話: 03-6891-3390



※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。


ZIPANG-3 TOKIO 2020

2020年東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、神社仏閣、祭礼、伝統芸能、風習、匠の技の美、世界遺産、日本遺産、国宝等サイトを通じて平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです。

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