はじめに 記事をお届けするに当たり、この度の北海道における地震災害、関西地方ならびに中国四国・九州地方における大雨・地震災害で未だ行方不明、並びに亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。
赤銅色の石州瓦とベンガラ色の外観で統一された、見事な町並みが整然と続く吹屋の町並み
レトロなバスが懐かしい・・・岡山県高梁市「吹屋ふるさと村」
〜もっと美しい日本へ〜
日本は、多様な自然環境に恵まれ世界的にもその美しさには多くの称賛が集まっていることはご存知の通りです。
しかし、一方で高度成長期、都市環境の色使いの無秩序さには世界的に悪評価を頂いた時期もありました。それは今尚、中心市街地を取巻く郊外のバイパス沿道等において調和を無視した大規模店舗の乱立、高彩度の大広告看板等が減っていないのです。
特に地方自治体は様々なマイナス要因を抱えていて経済的に疲弊しています。そこで、大手企業の誘致を余儀なくされ、地元企業との過当競争に目を瞑らざるを得ない弱みとなり、夫々が如何に目立ち、集客するかを優先する結果、不調和な景観として現れる訳です。
そんな中で明るいニュースです。最近、初めて「色の日」が制定されたのです。何日だかご存知でしょうか?語呂合わせか? 1月6日(イロ)ですよ。また、ロマンチックにもショートケーキの日でもあるのです。
"イロ"が立派な地位を得て、大道を行く・・・素敵ですね!
さて、早速以下のお知らせには大いに関係があることです。
今年からご自分を取巻く環境色の美しさや品格を高めること、意識することから始めてみませんか?
日本色彩学会『環境色彩研究会』から屋根眺望景観についてのシンポジウムのご案内が届いておりますので詳細をご紹介いたします。
これからの日本の景観について日本を代表するスペシャリストの皆さんから貴重なお話を聞くことのできるまたとない機会です。
景観計画や環境色彩にご関心のおありの方は是非、ご参加ください。
<日本色彩学会環境色彩研究会主催 シンポジウム>
これからの日本の景観
- 屋根・眺望景観から 《考える》環境色彩-
岡山県高梁市「吹屋ふるさと村」の石州赤瓦の町並み。バスはギリギリの道幅をゆっくりゆっくりと通って行く。運転手は慣れた手つきでハンドルさばき…お客は庇に当たらないかと心配そうだ!
岡山県高梁市吹屋ふるさと村の毎年9月に行われる「吹屋ベンガラ灯り」。
漆喰とベンガラ格子がよく似合う。ついブルーライト・ヨコハマを口ずさんでしまいそう~
島根県江津市「来待(きまち)色」とも呼ばれる石州赤瓦の波子の町並み
レトロな雰囲気を残す江津市「有福温泉」
ご挨拶
「環境色彩研究会では、昨秋に引き続き、屋根眺望景観について<考える>場として、専門家をお招きして、シンポジウムを下記の通り開催致します。
歴史ある伝統的建造物と、それをとりまく環境をどのように繋げていけばいいのか、一般地域の屋根眺望景観においては、どのように地域特性を見つけ形成していけばいいのか、さまざまな課題が存在します。
これらについて色彩を中心にし、かつ、色彩だけでない視点からも考えるための講演会及びディスカッションを企画しました。 多くの皆様のご参加をお待ちしております。」
主査 高山美幸
日時・会場
日時 : 2019年3月23日(土) 13:30 ~ 16:35(開場 13:00)
会場 : 東京大学 中島董一郎記念ホール
東京都文京区弥生1-‐1-‐1 東京大学弥生キャンパス内 フードサイエンス棟2F
東京メトロ南北線 「東大前」下車5分, 千代田線 「根津」下車 12分
農学部キャンパス(弥生キャンパス)は、本郷キャンパスと言問通りを隔てて陸橋でつながっている、緑の多い閑静なキャンパスです。農学部の建物の多くは、このキャンパスに建てられています。 フードサイエンス棟は2010年12月に竣工となった地上8階建ての建物です。
プログラム
13:30〜13:35 開会の挨拶
I13:35〜14:25 <これからの日本の景観ー色彩の問題を中心にー>
西村幸夫氏 (神戸芸術工科大学教授 東京大学名誉教授)
専門分野 都市計画、都市景観計画、都市デザイン
研究実績 「西村幸夫 文化・景観論ノート」/「まちを想う」/「都市保全計画」/日本建築学会賞(論文)/日本都市計画学会論文賞
主な職歴 明治大学助手/東京大学助教授/東京大学教授
所属学会 日本都市計画学会/日本建築学会/自治体学会(理事長)
社会活動 日本イコモス国内委員会委員長
Ⅱ14:25〜15:05 <今に繋がる歴史的景観>
近藤隆則氏 (岡山県高梁市長)
岡山県高梁市「吹屋ふるさと村」赤瓦の町並みをそぞろ歩きもいいもんですね~
岡山県高梁市吹屋ふるさと村「べんがら陶芸館」
15:05〜15:45 <赤瓦の映える景観まちづくり>
山本雅夫氏 (島根県江津市都市計画課長)
島根県江津市「赤瓦景観保全地区」
旧江津本町甍街道沿いの町並みと文化遺産の建築
15:45〜15:50
休憩
Ⅲ15:50〜16:30
パネルディスカッション
講演者と日本色彩学会環境色彩研究会メンバーによるパネルディスカッション
(参加者の質疑応答あり)
16:30〜16:35
閉会の挨拶
募集要項
◆参加費 色彩学会会員 3,000円 (但し環境色彩研究会会員2,500円) 非会員3,500円 当日会場にて申し受けます。
◆定 員 70名(先着順)
◆申込方法 件名を「シンポジウム参加希望」とし、E-mailにてお申込み下さい。
・記載事項
①氏名 ②連絡先(メールアドレス・Tel)③会員種別(環境色彩研究会会員/正会員/非会員)
・申 込 先
日本色彩学会 環境色彩研究会 幹事 成田イクコ
(有)センスアップ・プランニング・色彩研究室
E-mail: info@color-web.co.jp
・申込締切
2019年3月10日(日)
※定員に達し次第、締め切らせて頂きます。
ZIPANG TOKIO 2020 編集局
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
協力(順不同・敬称略)
石州瓦工業組合 〒695-0016 島根県江津市嘉久志町イ405 TEL 0855-52-5605
公益社団法人 岡山県観光連盟
〒700-0822 岡山県岡山市北区表町1-5-1 岡山シンフォニービル2階 電話 086-233-1802
石見観光振興協議会事務局 〒697-0041 島根県浜田市片庭町254
島根県西部県民センター内 TEL.0855-29-5647
日原もとこ(紅山子)東北芸術工科大学 名誉教授 風土・色彩文化研究所 主宰
※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。
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