はじめに 記事をお届けするに当たり、先の北海道における地震災害、関西地方ならびに中国四国・九州地方における大雨・地震災害で未だ行方不明、並びに亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。
この物語は、飛騨「春の高山祭」から始まります・・・
4月とは言えまだ肌寒い飛騨の山里「高山」。
毎年、4月14日・15日には春の高山祭が行われ、町内ごとに12台の屋台が古い町並みを練り歩きます。その中の一つに創建年代未詳の上三之町中組・龍神台(りゅうじんたい)があります・・・。
安永4年(1775年)に弁財天像に猿楽を舞わせたとの記録があり、文化4年(1807年)の屋台曳順の「龍神」の台名がみえます。
またこの頃、竹生島(ちくぶしま)弁財天にちなみ、「竹生島」とも呼ばれました。
竹生島は、言わずと知れた日本一の湖「琵琶湖」に浮かぶ神秘の島・・・
高島市から眺める神秘の島「竹生島」
高島市から眺める「海津大崎の桜と竹生島」
琵琶湖の北端、海津湾の東に波食によって突き出た岩礁地帯です。琵琶湖国定公園の中でも有数の景勝地で、「暁霧(ぎょうむ)・海津大崎の岩礁」として、琵琶湖八景の1つに数えられています。断崖が湖に迫る岬の端に真言宗智山派の大崎寺が建ちます。
また、春には樹齢80年を越える老桜から次世代へ引き継ぐ若木まで約800本の華麗なソメイヨシノがびわ湖岸約4kmにわたり続きます。例年、見頃は4月上旬~中旬となり、近畿圏では遅咲きの桜名所として知られています。この美しい景観を後世に継承していくため、地元「美しいマキノ・桜守の会」が中心となり保全活動にも取り組んでいます。
付近は1年を通じて雄大な奥琵琶湖の自然が満喫でき、快適なドライブコースまたはサイクリングコースとしても人気です。また、海津東口からは、自然遊歩道「近江湖の辺の道」が整備され、快適な散策が楽しめます。
冬のはじまり…長浜市からの竹生島は目と鼻の先にある。
行く秋を惜しみながら琵琶湖の風に揺れる「すすき野と竹生島」の眺め・・・
沖合約6kmに浮かぶ周囲2kmあまりの小島で、宝厳寺と都久夫須麻神社が祀られています。宝厳寺の本尊は弁才天と千手観音。弁才天は安芸の宮島、相模の江ノ島とともに日本三弁天に数えられており、中世以来西国三十三所観音霊場の三十番札所として多くの参詣客で賑わいます。
宝厳寺の唐門は秀吉の大坂城の唯一の遺構と伝わり、都久夫須麻神社の本殿とともに国宝に指定されています。
近年は琵琶湖第一のパワースポットとして注目を集めており「深緑竹生島の沈影」として琵琶湖八景の一つです。
竹生島とは
竹生島は、周囲2㎞の琵琶湖で沖島に次ぐ2番目に大きさの島です。
島の名は「(神を)斎く(いつく)島」に由来し、その中の「いつくしま」が「つくぶすま」と変じ「竹生島」になりました。
また、「竹生島」という漢字は、島の形が雅楽などで使われる楽器の笙(しょう)に似ていることからつけられたという説などがあります。
琵琶湖八景のひとつに数えられ、平家物語『竹生嶋詣』や謡曲「竹生島」にも神秘的な美しさを秘めた島として登場し、千年を経た今日でも、その姿は人々をひきつけてやみません。
竹生島全景(宝厳寺と都久夫須麻神社が祀られています)。長浜、今津、彦根各港から連絡船の船着き場があり、上陸できるのはここ一カ所だけになります。
琵琶湖八景「深緑 竹生島の沈影」石碑。背景に宝厳寺への登り階段が…
竹生島に上陸し、165段の石段を登ると見えてくる大きな建物が宝厳寺です。
ご本尊は弁才天で、江ノ島、厳島とともに三弁才天と呼ばれています。
また、宝厳寺観音堂は西国33所観音霊場の30番目の札所として今も多くの方が訪れます。
舟廊下を渡ると都久夫須麻神社。
本殿(国宝)は、伏見城の遺構とされ襖や柱、欄間に桃山美術を見ることができます。特に、襖絵、天井画は、狩野光信の筆と伝えられています。平家物語にもでてくる拝殿からはかわらけ投げができ、素焼きの小皿に願いを書き岩場に立つ鳥居に向かって投げ、鳥居をくぐれば願い事が叶うといわれています。
雑誌「旅」によって秘境百選に選ばれており「知られざる名所」です。
☆竹生島は湖北八景に選ばれています。
都久夫須麻神社(竹生島神社)
祭神は湖水を支配する浅井姫命、市杵島比売命(弁財天)、宇賀福神、浅井比売命(産土神)、龍神。四柱の神様を御祀りしています。
明治4年(1871)の神仏分離以前は、竹生島明神、または竹生島弁財天社と呼ばれ、宝厳寺を別当としました。
現在の本殿は、総桧皮葺、入母屋造り。正面には向殿が設けられています。創建以来、度重なる火災で焼失しましたが、戦国時代に再建されました。その後、豊臣秀頼が伏見城の日暮御殿(一説には豊国廟とも伝えられています)を移築し、改修を施しました。そのため、前後の軒に唐破風、周囲に庇(ひさし)をめぐらした複雑な建築になっています。
内部には狩野光信筆の襖絵や絵天井があり、特に60の格間を持つ格天井は、金地の濃淡に四季の花弁を繊細なタッチで描いた秀作です。また、柱、床、長押には、黒漆地に花鳥文様の蒔絵が施され、豪華絢爛な桃山文化を現在に残しています。
6月10日から15日には、古式ゆかしい祭礼「竹生島祭」がとりおこなわれ、この時期、島はもっとも活気に満ち溢れます。
<国宝>本殿
竹生島へのアクセス
長浜港から竹生島行き観光船で30分(長浜、今津、彦根各港から連絡船あり)
●琵琶湖汽船(長浜港)0749-62-3390
●オーミマリン(彦根港)0749-22-0619
続く・・・
明日は、今回写真に登場していない竹生島「宝厳寺」をご紹介いたします
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使
協力(順不同・敬称略)
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