はじめに 記事をお届けするに当たり、先の北海道における地震災害、関西地方ならびに中国四国・九州地方における大雨・地震災害で未だ行方不明、並びに亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。
高山祭とは春の高山祭(山王祭)と秋の高山祭(八幡祭)の総称で、16世紀後半から17世紀に始まったとされます。京都市の祇園祭や秩父市の秩父夜祭と並んで日本三大曳山祭や日本三大美祭のひとつに数えられるほか、祭行事は国の重要無形民俗文化財に、祭屋台は国の重要有形民俗文化財に指定されています。この両方に指定されているものは全国で5
例のみです(他の4件は、京都祇園祭 / 秩父夜祭/日立風流物/高岡御車山祭)。また、平成28年12月1日には、高山祭の屋台行事を含む全国の「山・鉾・屋台行事」33件がユネスコの無形文化遺産に登録されました。
2019年5月1日に、新元号へ移行することを記念として、「高山祭屋台の特別曳き揃え」が開催されます。
この日のみ開催される特別なイベントで、春の祭屋台と秋の祭屋台が同日にご覧になれます。4月に行われた春の高山祭を見学できなかった皆様も記念すべきこの機会をお見逃しなくどうかご参加ください。
高山祭屋台の特別曳き揃え
日付
令和1年5月1日水曜日
開催時間
午前9時00分 から 午後4時00分 まで
内容
高山祭屋台の曳き揃え
春の高山祭屋台11台、秋の高山祭屋台10台が曳き揃えられます。
※春の大國台と秋の宝珠台は修理中のため、曳き揃えられません。
<場所>
春の高山祭屋台:高山陣屋周辺
秋の高山祭屋台:櫻山八幡宮境内及び表参道
※東山白山神社の神楽台が櫻山八幡宮境内に曳き揃えられます。
からくり実演
春と秋のからくり屋台がそれぞれの場所でからくりを実演します。
◆春のからくり屋台(三番叟、龍神台、石橋台)
時間:午前10時から午前11時00分
場所:高山陣屋前
◆秋のからくり屋台(布袋台)
時間:午後1時30分から午後2時00分、午後3時00分から午後3時30分
場所:櫻山八幡宮境内
獅子舞・闘鶏楽 春と秋それぞれの獅子舞や闘鶏楽の披露もあります。
(※随時披露されます)
今回は、高山市の周辺情報も合わせてご紹介いたします。
「ひだ 荘川」
~5月1日前後は荘川桜が見頃です~
荘川桜
荘川の町の誇りである、樹齢500年の『荘川桜』を紹介します。
この荘川桜は元々この場所にあったのではありません。昭和35年、電源開発株式会社による「御母衣(みぼろ)ダム」建設により、荘川村(現荘川町)中野地区が水没することに伴い、同地区光輪寺と照蓮寺の境内にあった老桜も同じ運命になるはずでした。
しかし、電源開発(株)初代総裁高碕達之助氏は、この桜を水没から何とか救いたいと考えました。移植など不可能だという声の中、高碕氏の想いを受け止めた多くの専門家や職人たちの力で世紀の大移植が行われ、この2本の桜は奇跡的に蘇りました。
そして、今日まで「自然の大切さ」・「物への愛情」 ・「 命の尊さ」を、改めて教えてくれる私たちの大切な宝なのです。
荘川桜は、例年4月下旬から5月初旬GWにかけて咲き誇ります。開花時期中には、駐車場で屋台なども出ますので是非お越し下さい。
満開の3日間、午後6時から午後9時まで荘川桜のライトアップがされます。
現地の桜情報では、1日~2日で咲き始め、丁度5月1日の本番
「高山祭屋台の特別曳揃え」には満開であろうとのことです。
ひだ荘川の天然かけ流し温泉
ひだ荘川温泉 桜香の湯(レストランおうか)
荘川ICを降りると、左下に大きな屋根の「桜の郷 荘川 桜香の湯」といかにも温かそうに書かれた文字が目に入ります。
道の駅「桜の郷 荘川」に隣接して「ひだ荘川温泉 桜香の湯」があります。
源泉は、豊富な湯量を誇るナトリウム・炭酸水素塩泉です。ポンプで温泉を汲み上げる方式ではなく、自然に湧き出す珍しい自墳泉です。
建物の中に入ったらまず、上をみてください。丸太の柱、梁(はり)が目に飛び込んできます。ダイナミックな造形を見てください。
大浴場は天然木材をふんだんに使用した大断面構造の清潔感あふれる浴場です。
もちろん露天風呂も完備しています。滝の流れ落ちる音を聞きながらのんびり荘川の満天の星空を眺めるのもおつなものです。
滝の裏側に入れるのを知っていますか?別世界が体験できますよ。
雪の日、雨の日、もちろん良い天気でも幸せな時間をひとり占めできますよ。
個室の貸切風呂が2箇所あります。オープンな雰囲気は露天風呂の感覚でお楽しみできます。ご家族やお体に障がいのある方ものびのびと温泉を堪能できるでしょう。 お気に入りの機器は温泉では日本で始めて導入された、超音波流水システム(フローティングマシン)です。自然の川で受ける水の流れをこのマシンは体験させてくれます。マッサージ効果、リラクゼーション効果を堪能できます。
是非、この感覚を味わってください。
ボディーソープ・シャンプー・コンディショナーが設置してあるほか、大人の方にはうれしい、タオルを無料で貸してもらえます。ドライブ、仕事のお帰りに手軽に立ち寄ることが出来ます。
休憩室も広く確保されています。お友達とお昼寝もいいですよ。
食事処桜香の湯の人気メニューは「鶏ちゃん定食」。荘川地区の飲食店で鶏ちゃんが食べられるのはここだけ。荘川の鶏ちゃんは独自の伝統があり、他地域とは違った味が楽しめます。
若鶏を味噌味に仕立てた鶏ちゃんに野菜の甘みが加わった陶板焼き、ごはんが進みます。ご飯は艶々した飛騨産コシヒカリ。おススメのメニューです。
おみやげには荘川の名産をどうぞ。荘川で取れた大豆を使った激辛の「福みそ」ちょっと癖になりますよ。米粉で作った「初午だんご」(2月限定)、各種山菜の詰め合わせなど、素材は全て荘川産、安心、安全です。
よく利用しているHさんのコメントです。
「仕事で常に運転をしているわたしは、車から降りたらなるべく足を使うように心がけています。しかし一日の仕事や生活での疲れで、身体のあちこちがこっているときはこの「桜香の湯」が一番です。特にジェットバスやフローティングマシンでしっかりこった足や肩の凝りをほぐすと身体も心もリラックスできます。最高です。」
住 所/岐阜県高山市荘川町猿丸82-1 TEL05769-2-2044
こころのふるさと 荘川の里
高原にひっそり息づく「荘川の里」。 二百数十年以上の歴史が響きわたる寄棟式入母屋合掌造り。 今なおいきている昔人たちの生活の知恵と工夫。
今に伝える歴史と、ふる里のぬくもり…
荘川の里は、二百数十年以上の歴史に耐えてきた寄棟様式入母屋合掌造りの民家をを移築保存し、当時生活様式を今に伝えています。
当時の生活を知る貴重な民族資料館です。
住 所/岐阜県高山市荘川町新渕52
電話: 05769-2-2681
飛騨高山の日本遺産
「飛騨匠の技・こころ― 木とともに、今に引き継ぐ1300年 ―」
1300年前、都の造営のため飛騨の木工技術者を都へ送ることで税に充てた「飛騨工(ひだのたくみ)制度」。 古来より「木を生かす」技術や感性・実直な気質は受け継がれ、高山の文化の基礎となり、現在も様々なところで飛騨匠の技とこころに触れることができます。 あなたも飛騨人が木と共に生きてきた1300年の歴史を感じてみませんか。
神明神社絵馬殿(岐阜県重要文化財)
1695年、高山城取り壊しの際に城内の月見殿を移築したと伝わります。 また、この建物に掲げられた金森藩政時代の絵馬額4面が残されています。
住 所/岐阜県高山市天性寺町71
吉島家住宅(国指定重要文化財)
吉島家は江戸後期頃から生糸繭の売買などで栄えた。明治40年に建築されたもので、全体に立ちが比較的低く細部の表現も穏やかであり、洗練された町家の手法をみせ、国の重要文化財に指定されています。日下部家が男性的な建物に対し、この吉島家は建物のすみずみまで神経のゆきとどいた、繊細さと女性的な美しさのある建物といわれています。
内部は主屋と突出部からなり、吹抜け部分に縦横に組まれた梁と小屋材は見応えがあり、隣接する日下部家住宅(重文)とともに高山の町並景観を形成しています。
大黒柱を中心に、梁(横にかける材)と束(梁に垂直の短い柱)によって構成される吹き抜けは、高窓からの光線をたくみに屋内に取り入れ、柱や鏡戸の木目を美しく見せています。
吉島家住宅・・・四代 水間相模に師事した西田伊三郎により明治40年(1907年)に建築。簡素な美しさを見せる高山の町家建築の白眉。
住 所/高山市大新町1-51電話0577-32-0038
交通アクセス(地図)
2019年5月1日、新元号へ移行することを記念して、「高山祭屋台の特別曳き揃え」が開催されます。「高山祭屋台の特別曳き揃え」と共に、飛騨高山の周辺観光情報として見どころを紹介しておりますが、今号ではほんのわずかしかご紹介できませんでした。飛騨地方にはまだまだ沢山の見どころがあります。
例えば、下呂温泉、馬瀬、鈴蘭高原、濁河温泉、飛騨市(古川町、河合村、宮川村、神岡町)、白川郷、奥飛騨温泉郷等々・・・数え上げればきりがないほどです。「令和」時代が始まる記念すべき日、ゆったりと時間をかけ飛騨の地に思い出を刻んでみては如何ですか。
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使
協力(順不同・敬称略)
荘川観光協会 〒501-5413 岐阜県高山市荘川町新渕446電話: 05769-2-2272
荘川町まちづくり協議会
〒501-5413 岐阜県高山市荘川町新渕430−1電話: 05769-8-6005
高山市役所 〒506-8555 岐阜県高山市花岡町2丁目18番地 電話:0577-32-3333
※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。
0コメント