はじめに 記事をお届けするに当たり、先の北海道における地震災害、関西地方ならびに中国四国・九州地方における大雨・地震災害で未だ行方不明、並びに亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。
飛騨市古川町
連なる白壁土蔵と、その袂に流れる瀬戸川。飛騨古川の町並みを語る時に欠かすことのできない、町の象徴とも言える風景です。
高山の奥座敷と称され、飛騨に残るもう一つの古い町並みとして知られる飛騨古川。 こじんまりと趣きある町並みは散策にぴったりです。 白壁土蔵やお寺の石垣を背景に、1,000匹余りの色とりどりの鯉が泳ぐ瀬戸川は、そのしっとりとした風情と、情緒豊かな景観で城下町飛騨古川の顔ともいうべく人気のメインスポットです。 碁盤のような町割りや古い町家が今も残り、約500m続く白壁土蔵街は四季折々に見せるその情景がとても美しい。
※鯉は、11月下旬から4月上旬まで越冬のため、増島城跡の池に引越しをしています。
蓬莱の酒蔵がある飛騨市古川町は、岐阜県の最北端に位置し、標高3千mを越える北アルプス連峰や飛騨山脈などの山々に囲まれた古川盆地に位置します。
『飛騨古川の町並には、みごとなほど、気品と古格がある。観光化されていないだけに、取りつくろわぬ容儀や表情、あるいは人格をさえ感じさせる』と語ったのは作家司馬遼太郎氏(「街道をゆく」)。出格子の古い商家が並ぶ壱之町は落ち着いたたたずまいを見せ、白壁黒腰壁の土蔵が続く瀬戸川沿いには今なおしっとりした情緒が漂います。
藍色の暖簾をくぐって蓬莱の酒蔵へ。そこには長年にわたって美酒を醸し続けてきた老舗ならではの、静謐な時間と濃密な空気が満ちています。
蓬莱醸造元・渡辺酒造店 飛騨市古川町壱之町7‐7
飛騨市の街並みと安峯山
飛騨市の概要
平成16年2月1日に、古川町、河合村、宮川村、神岡町の2町2村が合併し、飛騨市が誕生しました。
本市は、岐阜県の最北端に位置し、北は富山県、南は高山市、西は白川村に接しており、県庁所在地の岐阜市から約150km、高山市の北約15kmに位置しています。
周囲は3000mを越える北アルプスや飛騨山脈などの山々に囲まれ、総面積792.53平方キロメートルの約93%を森林が占めています。年間を通しては、平均気温11度で四季の移り変わりを肌で感じることができ、とても自然に恵まれた地域です。
飛騨市神岡町
鉱山の街として栄えた歴史を持ち、当時の繁栄を今に偲ばせる街・飛騨市神岡町。
今も街のそこかしこに昭和の香りが漂うこの街は、どこか懐かしさを感じさせてくれるレトロタウン。ふと気付くと、昭和にタイムスリップしたかのような感覚を味わうことができます。
飛騨神岡祭
奥飛騨に春の訪れを告げる「飛騨神岡祭」は、神岡町市街地にある大津神社、白山神社、朝浦(あそら)八幡宮の三社で同日にそれぞれ行われる例祭の総称で、「高山祭」、「古川祭」と並ぶ、「飛騨三大祭」のひとつです。
可憐に舞う「舞姫」たちの可愛らしさ
アクロバチックに子供たちが舞い踊る「鶏闘楽」
大津神社悪魔祓いの獅子神輿
雅楽の演奏に合わせて舞い踊る「舞姫」の優美さ、肩車をして立ち上がる「獅子舞」の勇壮さ、子供神輿の可愛らしさ――。その他にも、通称「チンカコ」「鳥毛打ち」と呼ばれる鳥の毛冠をつけた子供たちが、鐘や太鼓を打ち鳴らしながら舞い踊る「鶏闘楽」、行列の途中で神輿が獅子組に何度か押し戻される「お神輿戻し」など、見どころ満載の飛騨神岡祭。かつて鉱山の街として栄えた山間の街・神岡が、1年で最も華やぐ日です。
また、祭見物の合間には、街中に数か所ある「水屋」で喉の渇きを潤すのがおすすめ。ミネラルたっぷりの美味しい地下水で休憩しながら、昭和の香りが残る近隣を街歩きしてみてはいかがでしょう。かつてここで育って都会に出て行った人たちが、子どもや孫に昔話をしながら歩く微笑ましい姿も見かける歴史あるお祭り。桜とともに楽しめる飛騨三大祭は毎年4月第4土曜日です。
大津神社の渡御行列が神岡町市街地のメイン通りを進む
祭当日は、年に一度、神様が里に出られ、町内を巡行される日として、町内の家々からお神酒などが献供され、町内各所で賑々しく舞や楽が奉納されます。 祭の最大の見どころは、三社の中でも一番規模の大きい大津神社の渡御(とぎょ)・還御(かんぎょ)の各行列です。
雅な大行列は街をゆっくり進んでいきます
正午(12時)に大津神社を発輿する渡御行列は、平安絵巻を思わせる約700人余りの大行列。神岡町のメイン通りの西里通り・本町通りを笛、太鼓、鉦を打ち鳴らす祭囃子の中、進路を清める、天狗に似た鼻の高い猿田彦を先頭に、獅子、神楽、雅楽、鶏闘楽、奴、台輪と呼ばれる移動式の舞台で舞を披露する采女、小・中・大神輿が進む様は圧巻の一言。渡御行列の終点となる本町通りのJAひだ神岡支店前では、社中芸能披露が催されます(雅楽、鶏闘楽、獅子舞)。
神輿の担ぎ手たちは熱狂的に街中を練り歩く・・・
また、午後7時からの神様が里から神社へ戻られる還御行列では、西里通り交差点を出発して西里通りを進んできた各社中が、大津神社参道下の川西ポケットパーク付近で、芸能披露を行います。一日街なかを巡行した獅子、鶏闘楽や神輿の担ぎ手たちは気分も高まって最高に盛り上がり、熱狂的に舞い踊り、練ります。
境内を一気に駆ける神輿。その迫力に観客も熱狂するクライマックス!
各神輿は、参道を行きつ戻りつゆっくりと練り進みますが、参道を登りきり境内にさしかかるとそれまでの足取りから一転、鶏闘楽の鉦が打ち鳴らされる中境内を一気に駆け抜けて拝殿へとなだれ込みます。熱気あふれる祭りのクライマックスは、観光客のみならず地元の人たちをも魅了します。
また、神岡祭先日には前夜祭も行われ、鶏闘楽や獅子舞などが披露され本祭に向けて盛り上がりを見せます。
【前夜祭】社中芸能披露
日時:平成31年4月26日(金)午後6時30分~
会場:船津座(飛騨市神岡町船津地内)
<大津神社> ・神楽 ・鶏闘楽 ・獅子舞
<朝浦八幡宮> ・獅子舞
<白山神社> ・獅子舞
【本祭】 日程:平成31年4月27日(土)
<大津神社>
・献幣祭 9時00分~ ・渡御 正午〜 ・各社中芸能披露 午後1時30分〜(JAひだ神岡支店前) ・還御 午後7時00分〜
<朝浦八幡宮>
・献幣祭 9時30分~ ・渡御 正午〜 ・還御 午後3時30分頃〜
<白山神社> ・献幣祭 9時00分~ ・渡御 正午〜 ・還御 午後6時20分頃〜
※雨天の場合は中止。その場合は境内での宮祭のみとなります。
※天候による行列の開催・中止のご案内は当日、お手数ですがご確認いただきますようお願いします。
(お問い合わせ先)
飛騨市観光協会 電話:0577-74-1192
神岡振興事務所 市民振興課 電話:0578-82-2253
飛騨市 交通アクセス
平成最後の祭り「飛騨神岡祭」へ・・・お待ちしています!
ゴールデンウィーク初日に始まる「飛騨三大祭」のひとつ、平成最後の祭り「飛騨神岡祭」今年はこれまで以上の盛り上がりを見せています。
明日は、平成最後の祭り「飛騨神岡祭」本祭りです。是非お出かけください。
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使
協力(敬称略)
飛騨市役所 観光課 岐阜県飛騨市古川町本町2番22号 電話番号 0577-73-2111
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