ZIPANG-3 TOKIO 2020  ~令和初の伊勢夫婦岩神事~ 「二見興玉神社の夫婦岩大注連縄張神事」

はじめに 記事をお届けするに当たり、先の北海道における地震災害、関西地方ならびに中国四国・九州地方における大雨・地震災害で未だ行方不明、並びに亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。 


伊勢志摩スカイラインからの朝焼け。遥か彼方には富士山が・・・

夏至の頃は夫婦岩の間から昇る朝日を見ることが出来る。

夫婦岩大注連縄張神事


伊勢「夫婦岩大注連縄張神事」は5月5日と9月5日、12月中旬年三回行われています。
夫婦岩の大注連縄は、何と1本の重さ40kg、太さ10cm、長さ35mで、計5本張られています。 


夫婦岩は、二見興玉神社の御祭神・猿田彦大神縁りの興玉神石(夫婦岩の沖合約700m先にある霊石)と日の大神を遙拝する鳥居の役目をしているのです。


威勢のよい法被姿の木遣り唄が流れる中、お祓いを受けた大注連縄は白装束の氏子らの手によって、夫婦岩に張り渡されます。参拝者もまた参道から手送りで参加することが出来、全国から大勢の方たちがご縁や、ご夫婦円満、ご家族仲良く健康に生活できることを願って訪れます。


二見興玉神社御本殿

二見興玉神社とは

御祭神

猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)

宇迦御魂大神(うがのみたまのおおかみ)

綿津見大神(わたつみのおおかみ)

竜宮社


古来より、人々は二見浦の二見興玉神社に詣で、夫婦岩の間から差し昇る「日の大神」と、夫婦岩の沖合700mの海中に鎮まる猿田彦大神縁りの霊石と伝えられる「興玉神石(おきたましんせき)」 を拝してまいりました。

この伊勢の海清き渚より富士の山影を望み、その背から輝き昇る朝日、取り分け夏至の朝日を拝する神厳さは筆舌に尽し難い感動を覚えます。


世界を照らし治め、日の大神と称えられる天照大神様の御神威を拝み、また猿田彦大神様の御神力のお陰を戴き、神人一体の極致を体感されることでしょう。

猿田彦神社
御本殿の建築は「さだひこ造り」と呼ばれており、二重破風の妻入り造りで、鳥居にも使われている八角形の柱は八方位を示しています。

〒516-0026 三重県 伊勢市宇治浦田2-1-10 TEL 0596-22-2554

方位石(猿田彦神社)御神徳を表す八角形の石柱です。
かって御神座のあった神聖な場所にご鎮座。
24方位を表す文字盤の方位は「十干十二支(じゅっかんじゅうにし)」で記されています。
文字盤は、願い事で触れる順番を変えると良いとされています。
仕事運(亥→卯→未)、金運(己→酉→丑)、
家庭運(申→子→辰)、 人気運(寅→午→戌)


御神徳

猿田彦大神は、天孫瓊瓊杵尊(てんそんににぎのみこと)が天照大神より三種の神器を授かり天降られるとき、天(あめ)の八衢(やちまた)にお迎えして途中の邪悪を祓いながら道案内を申し上げ、また垂仁天皇の御代、倭姫命(やまとひめのみこと)が天照大神の御鎮座の地を求められたときも御神徳を示され五十鈴川の川上に導かれました。


この為に古来より善導の神として開運招福、家内安全、交通安全の守護神として信仰され、魂を導き甦(よみがえ)らせる御神威により甦りの神と称され、別名興玉の神とも称えられています。また古来より、土地を領する地主神と云われ、土地の邪悪を祓い清め災厄を除く福寿の神として信仰されています。


宇迦御魂大神は、稲の霊の神と云われ、食糧を司る神、後に衣食住産業の守護神として仰がれています


令和初の「夫婦岩大注連縄張神事」は、5月5日に行われました。
次回は9月5日に行われますので是非、二見興玉神社にご参拝し夫婦岩大注連縄張神事にご参加ください。そして、伊勢神宮にお参りし、倭姫が斎王として暮らした明和町の斎宮歴史博物館(斎宮)等をご見学ください。お待ちいたしております。



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使



協力(順不同・敬称略)

公益社団法人 伊勢志摩観光コンベンション機構
〒519-0609 三重県伊勢市二見町茶屋111-1(伊勢市二見生涯学習センター1F)
TEL:0596-44-0800



※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。



ZIPANG-3 TOKIO 2020

2020年東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、神社仏閣、祭礼、伝統芸能、風習、匠の技の美、世界遺産、日本遺産、国宝等サイトを通じて平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです。

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