はじめに 記事をお届けするに当たり、先の北海道における地震災害、関西地方ならびに中国四国・九州地方における大雨・地震災害で未だ行方不明、並びに亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。
今年のテーマ 奉祝 ~縁を結び、新時代をひらく~
第35回は、新元号に変わる節目の年。これまで積み重ねてきた仙台・青葉まつりの魅力をより多くの市民と分かち合い、新たな時代へのスタートを祝う新たな演出を加えます。時代を結び、市民を結び、城下まち仙台を“和の風景” で鮮やかに彩り、同時に“未来の青葉まつり” への視野を持ちながら、地域活性の場となる新しい青葉まつりのスタートをきる年とする所存です。
運営面においては、円滑な運営と未来の祭りを担う新たな人材育成に努めます。学都仙台の特性を生かし、若い世代の参加意欲を高め、仙台に愛着を持ってもらい、未来の仙台の財産となる交流を生み出すことを目標とします。
仙台・青葉まつりとは・・・
起源は、江戸時代・仙台藩最大の祭りの仙台祭まで遡ります。
明暦元年(1655)年に始まったこの祭は、毎年9月17日に東照宮(仙台市青葉区)の祭りとして、藩をあげて行われ盛大なお祭りでした。町内より多い時では70基の山鉾が城下を練り歩いたそうです。
明治時代になると、明治7年にできた伊達政宗公を祀る青葉神社(仙台市青葉区)の例祭に変わり、政宗公の命日である5月24日に執り行われるようになりました。この礼祭は、青葉祭りとも呼ばれ盛んに行われていました。
特に明治18年の政宗公没後250年祭や、昭和10年の300年祭には多くの山鉾が市中に出て盛大に行われました。
しかし、昭和40年代後半には交通事情等により途絶えてしまいました。
現在の仙台・青葉まつりは伊達政宗公没後350年を迎えた昭和60年に、長年途絶えていた「青葉まつり」を“市民がつくる市民のまつり”として復活させたもので、今年32回目を迎えます。(27回は、東日本大震災のため中止)
現在では杜の都・仙台の初夏を彩り、仙台3大まつりの一つとして、仙台市民はもとより、多くの方々に愛されるまつりとして定着しています。
宵まつり(5月の第三日曜日の前日)
土曜日に開催されるのが宵まつり。この日は街中にお囃子が鳴り響き、すずめ踊りが演舞されます。この踊りは1603年、仙台城が築城された時の宴の席で、仙台城の石垣を造った石工さん達が即興で踊ったものが起源です。
お囃子に合わせ飛び跳ねる様子が、まるで雀のようなこともあり、伊達家の家紋の“竹に雀”からすずめ踊りと呼ばれ、以後、石工達により大切に引き継がれてきました。
仙台・青葉まつりでは第3回から仙台市民がみんなで踊れるようにと定型化し現在の形となり踊られました。杜の都を代表する定禅寺通りなどで行われるすずめ踊りは、約4000人が乱舞し仙台の夜を熱くします。
また、2012年、震災からの復興1年目となる第28回から、早期の震災復興を願い、復興祈願山鉾が宵まつりに参加。提灯に浮かび上がる山鉾が、まつりに幻想的な美しさを加えています。
昨日、盛大に行われました!
本まつり(5月の第三日曜日)
日曜日に行われるのが、本まつり。勇壮な甲冑姿の武者行列、伊達政宗公を祀る青葉神社の神輿渡御に稚児行列、豪華絢爛11基の山鉾巡行、すずめ踊りの大流しと続く時代絵巻の大パノラマが繰り広げられます。
第30回の今年は姉妹都市宇和島市の伊達400年祭にあわせ宇和島市民による秀宗公役を加えて華を添えます。
また、勾当台公園では、城下町のまつりを再現した伊達縁(だてえん)が両日行われます。伝統工芸の職人さんがあつまる職人屋台では、その匠の技を間近で見ることができたり体験できたりします。また、お笑いが楽しめる青葉寄席、大学生が運営する餅つきや射的、お化け屋敷などの遊戯場など盛りだくさんで、大人から子どもまで楽しめる会場です。
市民広場では、政宗公が美食家だったことから、仙台市や宮城県など、伊達藩のうまいものや物産を集めた出店が軒を並べる杜の市が両日開催。すずめ踊りや郷土芸能等が行われる伊達の風ステージを楽しみながら、美味いもので舌鼓と、見て聞いて、踊って、食べて、楽しめるのが青葉まつりの醍醐味です。
時代絵巻巡行
本まつり(5月第三日曜日)
藩政時代の政宗公の出陣を再現した「時代絵巻巡行」が新緑の仙台を彩ります。
青葉神社政宗公神輿渡御をはじめ、騎乗の政宗公を先頭に鉄砲隊、武者隊など戦国絵巻を再現した、政宗公本陣の行列、山鉾巡行、すずめ踊り大流しなどが、東二番町通、定禅寺通を練り歩きます。
2019年の仙台すずめ踊り
毎年参加祭連数や参加人数が増加中の仙台すずめ踊り。
有名アーティストのコンサートでの競演や日本全国、あるいは世界からも演舞のオファーを受け、今や仙台の顔ともいえる市民の踊りとなりました。
この盛り上がりは、高円宮様のもとへも届き、伝統芸能を復活させ、仙台・青葉まつりはもちろん、様々なシティーセールスにも活用され、地域に多大な貢献をしていることが評価されています。
今年のまつりに参加の祭連数は過去最高を更新し、
152祭連、参加者も5,100名を越え現在、本まつり真最中です!
さらに詳しくお知りになられたい方は下記のリンクよりご覧ください。
ZIPANG TOKIO 2020 「 仙台青葉まつり 『伊達政宗公生誕450年祭』伝統のすずめ踊りと山鉾・木遣り復活」
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使
仙台・青葉まつり協賛会事務局
〒980-0012 仙台市青葉区錦町一丁目3-9
仙台市役所錦町庁舎3階 TEL 022-223-8441
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