ZIPANG-3 TOKIO 2020 ~ 生命の神秘をたどる旅とは ~「 あなたはもう行きましたか ⁉  今、世界が注目する  ガンガラーの谷へ」

はじめに 記事をお届けするに当たり、先の北海道における地震災害、関西地方ならびに中国四国・九州地方における大雨・地震災害で未だ行方不明、並びに亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。


森の賢者「大主(ウフシュ)ガジュマル」
森の賢者との遭遇は、一瞬、思わず息を呑む…静寂の後、感嘆の声が上がる。


ガンガラーの谷は、数十万年前までは鍾乳洞だった場所が崩れてできた、豊かな自然が残る亜熱帯の森。約1万8000年前に生きていた「港川人」の居住区としての可能性も高く、今も発掘調査が行われ、「自然」や「命」に思いを巡らせながら体感していただくことをコンセプトにしています。谷の広さは約14500坪、歩行距離は約1㎞。足を踏み入れて初めて分かる、広大な太古の世界が広がっています。



あなたは何時しか太古へタイムスリップ

ガンガラーの谷に息づく豊かな自然や、考古学的・民族学的にも価値ある場を守るために、また、各地から訪れる旅人に多くの体験・体感を楽しんでいただくために、谷の”旅”には専任のガイドがついています。


見学や見物を超えて、いつしか谷の世界にのめり込む道のりは、まさに太古の世界へ引き戻されます。ガイドツアーならではの期待以上の収穫の多い体験にはきっと驚かされることでしょう。タイムスリップの所要時間は約1時間20分です。


ケイブカフェ(ツアー受付/集合場所)


待ち受けるのは、五感が目覚める異世界の空間。
一歩足を踏み入れると、一瞬にして日常から切り離される。驚きの光景が広がる・・・

恐る恐る、興味深々・・・ちょっぴり不安と大いなる期待。ツアーガイドさんにぴったりとついて出発です。ツアーガイドさんだけが頼りです・・・


谷間に広がる森

訪れる人を懐深く招き入れる谷の樹々、生い茂る緑。
自然と人は本来一つであることを、語らず思い出させてくれる優しき存在・・・
それは、私たち現代人がいつしか忘れかけた記憶の1ページなのであろうか⁉

森というより密林。太くて高くて様々な南国の植物がからみついている。

太古の森の贈り物

亜熱帯の豊かなの自然が息づく谷の森。多種多様な樹木がたくましく根を張り、大らかに枝葉を広げ、それぞれの命を営んでいます。密林のような様相をみせながらも、漂う空気は清々しく爽やか。心身が浄化される気持ち良さに包まれます。それは、谷の森があなたに贈る歓待のギフト。森に棲む小さな生き物との遭遇にも心高鳴ることでしょう。


イナグ洞・イキガ洞


太古の時が流れる谷は、脈々と継がれる命の谷。命の誕生を願う洞窟です。


成長を続けるガジュマル

谷の森の奥深く、あなたが出会うのは森の賢者「大主(ウフシュ)ガジュマル」。圧倒的な風格をたたえた緑の長老、ガンガ ラーの谷の番人。何百生きてきた今もゆっくりと成長を続け、見上げる人を命の希望で包み込んでくれます。心を澄ませ対峙の時を味わいください。


森を見渡すツリーテラス

森の賢者の許しを得て。谷のスタッフが手作りしたツリーテラス。木のあるがままの姿を大事にした、見晴らしのための秘密基地です。選ばれた大木もどこか誇らし気。樹上から見る森は陽光を浴びて輝き、風に揺れて爽やか。海をも望む、これまでとは一変した南国の光景も見ものです。


サキタリ洞遺跡(ケイブカフェ)

2016年、約2万3000年前の地層から世界最古となる釣り針が出土。また2013年には沖縄最古9000年前の土器片、2012年には沖縄最古14000年前の石器等、歴史を塗り替える発見が近年相次いでおり、現在も発掘調査継続中の洞窟。古代から現代まで様々な時代の人々が実際に利用してきた空間。


太古の空間ならではの雰囲気・空気・味覚をケイブカフェで

ケイブカフェは「ガンガラーの谷」の入り口、鍾乳洞そのままのオープンカフェ。 大きく深く開いた洞窟は、太古の人が未来のために残してくれたかのように、 集いや憩いに絶好の場所。自然の姿を活かしたナチュラルな寛ぎと、 心身に和む多彩な味を楽しむことが出来ます。ケイブカフェはガンガラーの谷ガイドツアーご予約のお客様の待合場所になっています


鬱蒼とした樹木に覆われたイベント会場エントランス。中に入ると・・・

太古の空間でイベント開催

ガンガラーの谷ケイブカフェを夜間、コンサートやパーティー、イベント等で貸切ることができます。


日本人のルーツ?港川人

港川人とは、沖縄県南部の石灰岩採石場で1970年に化石人骨として発見された人類です。
発見された4体の内、港川人1号と言われる1体は、人骨は頭の先から足の先まで骨が揃い、保存状態が非常によく、現代の私たちに多くのことを教えてくれています。


彼らは、約2万年前に実際にこの地に生きていた、旧石器時代の人類。
身長はおおよそ150cm前後で、現代人に比べると小柄です。その骨格から、森の中を歩き回りながら狩猟採集の生活をしていたであろうと推測されています。


現在判明している最古の人類は、アフリカ中部で発見された約700万年前のチャド猿人。
その後、様々な人類が誕生しては消滅していきました。そして、私たちホモ・サピエンスは、今からおよそ20万年ほど前にアフリカで誕生し、その後、今から約6万年前に我々の祖先はアフリカを飛び出し、世界中へと旅立っていったと言われています。


では、私たちの祖先はどのような経路で日本に辿り着いたのでしょうか。
港川人の発見は、日本人のルーツを握る重要な手がかりとなっています。
この地沖縄で暮らしていた港川人が、海を越え日本本土に渡り、日本人の祖先となった可能性があります。


遠くアフリカから沖縄にたどり着いた先人たちは、この地沖縄を飛び出し、また北へと向かう旅を続けたのではないでしょうか?


ガンガラーの谷の遺跡発掘調査

港川人が発見された場所は、フィッシャーと呼ばれる岩の割れ目です。
なぜ、この場所に港川人が居たのかは明らかになっていませんが、そこは彼らが生活できる場所ではありません。では、港川人はどんな場所で生活をしていたのでしょうか?


現在も港川人に関する発掘調査は、国立科学博物館、東京大学、沖縄の地元研究者によって結成された「沖縄更新世遺跡調査団」と、「沖縄県立博物館・美術館」によって続けられています。


シャコガイの化石

ガンガラーの谷内にある「武芸洞」は、港川人発見場所から近く、付近には川も流れ、東西に二つの入口がある明るく乾燥した洞窟です。旧石器時代の生活場所として好条件であるとの見方から、2007年から調査対象場所となりました。


2007年、2008年の調査では数多くの土器や化石が発見されました。
沖縄島南部初の約7千年前の爪形文土器片や、約4千年前の火を焚いた炉の跡、大量のイノシシ骨などが掘り出され、遂には洞窟の中から石の棺に入った人骨が出てきました。約3千年前の石の棺が地表面のすぐ下から発見されたのです。


保存状態も素晴らしいこの化石たちは、たくさんの情報を科学者たちに提供してくれています。これまでの調査で、武芸洞は約7千年前から人々の生活の場所として利用されていたことが明らかになりました。


2009年からは調査範囲をケイブカフェ(サキタリ洞)のほうに移し、約9千年前の押引文土器、約1万4千年前の石器、約2万3千年前の世界最古の釣り針などが発見されています。


世界的にも稀な旧石器時代の貝の道具が見つかる


2014年2月15日。沖縄県立博物館・美術館では、ガンガラーの谷にあるサキタリ洞遺跡(ケイブカフェ)で、約2万年前(旧石器時代)の地層から貝殻のビーズ(装飾品)や道具、人骨が見つかったと正式に発表しました。

国内では、縄文時代(約1万数千年〜2千数百年)の貝器は出土していますが、旧石器時代の遺跡から見つかるのは初めてのこと。国内初です。また、人骨と一緒に当時の人々が使っていた道具が発見された事例としても国内最古の例となります。

貝殻のビーズはツノガイを加工したもので2点出土。貝製の道具は、二枚貝を扇状に割って鋭くしたもので、道具として加工。使用された痕跡が確認されています。

人骨は人の歯と足首の骨。他にも当時の人が食したと思われるモズグガニの爪、カワニナなどが多数発見されています。

約2万年前の港川人の時代の人々が、今まで知られていた旧石器人のイメージとは大きく異なる生活を送っていた事が伺えます。まさに世界史的意義のある大きな発見です。


**これより先に、ガンガラーの谷では2012年に1万4千年前の地層から石器と人骨が発掘されています。沖縄では、港川人の時代から最古の土器が出現する約8千〜7千年前の間は人骨や遺跡がない空白期とされていましたが、同遺跡ではその空白を埋める成果が続いています。**


最近の沖縄県立博物館・美術館が行っているガンガラーの谷サキタリ洞での発掘調査では

沖縄県内最古の約5500年前の赤い顔料が発見されました!

赤色の顔料なので、顔に塗ってお祈りをしたのか...
土器の模様の使用したのか...
もしくは洞窟で壁画を描いたのか...
詳細はまだ不明ということなので、今後の続報が楽しみですね。


ガンガラーの谷の可能性

数多くの化石が発見されており、ガンガラーの谷付近いた人類の事実が、毎年少しずつ明らかになっています。

風雨にさらされないこの場所は、化石の宝庫とも言われています。まだ掘り進んでいないその下には、古代の生活跡が残されているかも知れません。私たちはまだ、ほんの一部しか知らないのです。


一番下の地層は4万年前、5万年前かもしれない。その可能性だってあるのですから・・・


今後も続く発掘調査で、ガンガラーの谷に眠る日本人のルーツの謎が解き明かされていくのかもしれません。


ガンガラーの谷への交通アクセス


ガンガラーの谷

那覇空港から車で約30分(南風原南ICで下りて約10分)
観光施設「おきなわワールド」入口向かい。



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使



協力(順不同・敬称略)

株式会社 南都 〒900-0013沖縄県那覇市牧志1-3-24 南都ビル3階電話番号‎: ‎098-867-0020

ガンガラーの谷 〒901-0616 沖縄県南城市玉城字前川202番地 TEL:098-948-4192


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当サイト ZIPANG TOKIO 2020 は2016年のリオ ・オリンピック・パラリンピック開催と同時に立ち上げ、この間、原則日刊体制でこれ迄2300件余りの記事をお届けして参りました。

引き続き、編集長こと鎹八咫烏は㊙得意技の、時空を自在に飛び回リ(はっきり言えば支離滅裂) ながら、全国のあらゆるジャンルで隠れたお宝探しを続けて参ります。

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鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使    


ZIPANG-3 TOKIO 2020

2020年東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、神社仏閣、祭礼、伝統芸能、風習、匠の技の美、世界遺産、日本遺産、国宝等サイトを通じて平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです。

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