ZIPANG-3 TOKIO 2020「第6回世界遺産サミット開催。全国の世界遺産所在自治体の首長 集結!」

はじめに 記事をお届けするに当たり、このたび沖縄世界遺産関連の首里城(正殿、北殿、南殿など)の火災による焼失により沖縄県民のシンボルを失ったことは、言葉にできないくらいの衝撃であったと存じます。沖縄県民のみなさまには心よりお見舞い申し上げます。

日光の表玄関 世界遺産「神橋」

国指定重要文化財「神橋」

聖地日光の表玄関を飾るにふさわしい朱塗に映える美しい神橋は、昔は「山菅の蛇橋」などと呼ばれ日光二荒山神社の建造物で国の重要文化財に指定され、平成11年12月に世界遺産に登録されました。


橋の長さは28メートル、巾7.4メートル、高さ(水面より)10.6メートルあり、高欄には親柱10本を建て、それぞれに擬宝珠が飾られ(乳の木)と橋板の裏は黒漆塗で、その他は朱に塗られています。


奈良時代の末に、神秘的な伝承によって架けられたこの橋は神聖な橋として尊ばれ、寛永13年に現在のような神橋に造り替えられてから、もっぱら神事・将軍社参・勅使・幣帛供進使などが参向のときのみ使用され、一般の通行は下流に仮橋(日光橋)を架けて通行することとなりました。


昭和57年男体山頂鎮座1200年祭斎行に際し、昭和48年よりその奉賛を目的として、広く一般に公開され、平成9年より今回の大修理が行われました。


山間の峡谷に用いられた「はね橋」の形式としては我国唯一の古橋であり、日本三大奇橋(山口県錦帯橋、山梨県猿橋)の1つに数えられています。


神橋の伝説

奈良時代の末、下野の人沙門勝道は、その伯父・大中臣諸清たちと、かねて深く尊崇する霊峯二荒山(男体山)の登頂によって鎮護国家、人民利益のための大願をたてました。


天平神護2年3月(766年)勝道上人一行は大谷川のほとりにたどりつき川を渡ろうとしましたが、岩をかんで流れる大谷川の激流のため渡る方法がなくこまりはてました。上人はひざまづいて一心に祈念を凝らすと、川の北岸にひとりの神人が現われました。その姿は夜叉のようで、身の丈一丈余、左手は腰にあんじ、右手に二匹の蛇をまき、上人に向って「我は深沙大王である。汝を彼の岸に渡すべし」といいながら手にもった蛇を放つと、赤と青二匹の蛇は、たちまち川の対岸とを結び、虹のように橋をつくり、背に山菅が生えたので、上人一行は早速これによって急流を渡ることができたといいます。ふり返って見ると、神人も蛇橋もすでに消え失せてしまっていたので、上人は合掌して、深沙大王の加護に感謝し、それ以来この橋を山菅の蛇橋と呼んだといいます。



第6回世界遺産サミットのご案内

第6回世界遺産サミットが11月21日(木)・22日(金)に、日光市世界遺産サミット実行委員会の主催で開催されます。


本サミットは、日本全国の世界遺産所在地である自治体の首長が一堂に会するという極めて貴重な機会です。是非この機会に、世界遺産の「保全」と「活用」について全国の自治体の取り組みを伺い、日本が世界に誇る世界遺産について理解を深めてみてはいかがでしょう。


開催概要

○開催日時:令和元年11月21日(木)・22日(金)

○開催場所:日光二荒山神社・日光東照宮・日光輪王寺(11月21日(木))、道の駅日光「日光街道ニコニコ本陣」多目的ホール(11月22日(金))

○主催  :日光市世界遺産サミット実行委員会

○共催  :観光庁、公益社団法人日本観光振興協会、「世界文化遺産」地域連携会議

○後援  :文化庁、環境省、栃木県、栃木県教育委員会、日光温泉旅館協同組合、鬼怒川・川治温泉旅館協同組合

○内容  :  【11月21日(木)】

■第1分科会

会場 :日光二荒山神社 客殿

テーマ:「世界遺産の保存・継承~木造建築物を受け継ぐための伝統技術~」

■第2分科会

会場 :日光東照宮 客殿

テーマ:「東日本における世界遺産連携」

■第3分科会

会場:日光輪王寺 紫雲閣

テーマ:新たな“旅”や“観光”と地域づくり


11月21日(木)開催の各分科会はご自由にご観覧いただけます!


【11月22日(金)】

■サミット会議

「日光杉並木」のイメージとして、杉板を壁面材に使用した内装を施しています。


会場 :
道の駅日光「日光街道ニコニコ本陣」多目的ホール
栃木県日光市今市719番地1TEL.0288-25-7771

テーマ:
「世界遺産の保存活用と地域連携」

内容 :
事例紹介、基調講演、観光庁講演、分科会発表、首長会議、サミット宣言採択等



参考

世界文化遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」について
下記のリンク記事をご覧ください。


ZIPANG-3 TOKIO 2020 ~ 世界文化遺産 今帰仁城跡 ~「琉球王国のグスク及び関連遺産群(5)」




鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使



協力(順不同・敬称略)

観光庁 〒100-8918 東京都千代田区霞が関2-1-2 電話:03-5253-8111(国土交通省代表)

文化庁 〒100-8959東京都千代田区霞が関3丁目2番2号 電話番号(代表)03(5253)4111



※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。

ZIPANG-3 TOKIO 2020

2020年東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、神社仏閣、祭礼、伝統芸能、風習、匠の技の美、世界遺産、日本遺産、国宝等サイトを通じて平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです。

0コメント

  • 1000 / 1000